
いかに相手の興味を惹く話ができるか。プレゼンテーションをするとき、誰かの前で話をするときに使えるテクニックを練習しましょう。
・相手を惹きつけるプレゼンをしたい人
・営業トークを磨きたい人
・人前でのスピーチが苦手な人
(推奨人数:5人以上)
①1人1分で全員スピーチをする。題材はなんでもよい。
②ただし、そのスピーチは必ず予告をして終わる。
③例えば「…というわけですが、続きはまた」といった具合に。
④全員終わった後、どの人の話が一番聞きたいかを理由とともに一人ひとりが発表する。
1.ポイント:後に興味をつなぐセリフ
「この秘訣は、次の回で説明します!」
「これについてあと5分後にお話します。」
「次のような3つのことが明らかになったのです」
というように、後に興味をつなぐようなセリフを散りばめておけば、自分の話に引き込むことができる。ちょっとしたテクニックだが、知っているのと知らないのでは大きな違いがある。
最近は少なくなったが、「続きはウェブで!」という導線も同じことをしている。CMでいかに視聴者に対し興味を惹かせるか。その先を知りたいと思わせることが大切です。
2.必要な準備
参加者には相手の興味を惹きそうな1分間スピーチを考えて来てもらう。
なし
3.参考例:著者のプレゼン例
私が学生のときの就職活動は、就職氷河期がようやく抜けたか?というくらいの時期で、今のように学生の売り手市場ではありませんでした。田舎者の私は、一流大学出でもなく、情報が集まる都会へがむしゃらに行ったり来たりしながら就活をしていました。移動手段は主にフェリー、夜行バス、格安飛行機です。当時の地方学生の就活費用はバカにならないくらいかかっていたと思います。スマートフォンやオンライン面接がある今の時代がとても羨ましいです。
企業説明会・面接は、それこそ数え切れないほど受けました。すごい数の説明会を受けた中で、とある会社の社長が伝えてくれた言葉が今でも強く印象に残っています。
「これからの時代、社会に出たときに必要な力は3つある。この3つの力はどんな仕事をするにしても求められるようになるだろう。」
その3つの力のうち、1つ目は「語学力」、2つ目は「パソコンスキル」でした。私自身、この2つは大学時代に培ったものがあり十分に自信がありましたが、3つ目の力は全然なかったので、少しずつ身に付けていこうと決心し、社会人になってからも意識して触れるようにしたり、資格を取ったりしました。
さて、この3つ目の力とは何だったでしょうか。そろそろお時間が来てしまいましたので、この話は次回にお話させていただきます。
4.まとめ
人に対して何かをプレゼンするシーンでは、意識しておきたいテクニックです。話の内容にいかに興味を持たせるかは、特に営業職には求められるスキルです。どんな話でも話の構成次第で伝わり方が大きく変わります。
題材によっては、人を惹き付けやすい話題もあるため、お題を1つに縛ったトークの練習をすると、学びはより多いかもしれません。もっと聞いてみたい!という話し方ができるように営業ロープレに盛り込んでみてもいいですね。
この記事を探求できるおすすめ書籍5選
『話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術』千葉佳織
2024年発売直後から話題沸騰、Amazon13カテゴリーで1位を獲得した最新ベストセラー。この記事のテーマである「相手の興味を惹く話し方」を、「話し方の戦略」として体系的に解説。「レトリック(聞き手を味方につけるちょっとしたひとこと)」の章では、記事で紹介されている「後に興味をつなぐセリフ」のような、聴衆を惹きつけるテクニックが満載です。感覚・才能で語られがちな話し方を構成要素に分解し、誰でも実践できる形で提示。弁論大会3度優勝、内閣総理大臣賞受賞の著者が、5000人以上のトレーニング実績から導き出した実践的メソッドです。『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』岡本純子
累計15万部突破の大ベストセラー。「雑談」「プレゼン」「説得」「説明」など、話し方にまつわる全スキルをこの1冊で学べます。この記事で触れている「相手を惹きつけるテクニック」を、心理学と脳科学の知見から深掘り。特に第5章「聴衆を魅了する超一流のプレゼンのルール」では、記事のような「続きを聞きたい」と思わせる話の構成法や、プレゼン中の「間」の取り方など、実践的なノウハウが満載です。リモート対応の最新テクニックも収録されており、オンライン・オフライン問わず使える内容です。『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』ジェレミー・ドノバン
TED公式解説本として、世界最高峰のプレゼンテーションから学ぶ実践書。この記事で紹介している「相手の興味をつなぐセリフ」は、TEDトークで頻繁に使われるテクニックそのもの。本書では「スピーチのはじめかた」「終わり方」など、聴衆を最初から最後まで惹きつける方法を、実際のTED動画を見ながら学べます。「成功をもたらすスピーチのオープニング3手法」「クロージングで記憶に残す方法」など、記事の「予告スピーチ」をさらに発展させたい方に最適。ビジネスシーンだけでなく、あらゆるプレゼンテーションに応用可能な普遍的なテクニックが満載です。『プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド』西脇資哲
日本マイクロソフト業務執行役員でエバンジェリストの著者が、年間250回講演、累計5万人以上を指導した実績から編み出した「視線誘導」テクニック。記事のテーマである「いかに相手の興味を惹く話ができるか」を、「聞き手の目線をコントロールする」という独自の切り口から解説。「後に興味をつなぐセリフ」だけでなく、「接続詞のタイミング」「手・指・身体・目線の動かし方」「スライドまたぎトーク術」など、77の具体的メソッドを紹介。池上彰、ジョブズ、橋下徹、孫正義など、トッププレゼンターの技術も分析されており、営業トークから大人数向けプレゼンまで幅広く応用できます。『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤羊一
累計67万部突破の超大ベストセラー。ソフトバンク孫正義社長にも認められた伝説の伝え方を公開。この記事で紹介している「1分間スピーチ」の技術を、さらに深く学べる一冊。「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」という著者の信念のもと、短時間で相手の記憶に残し、行動を促す方法を体系的に解説。「結論+根拠+事実」のピラミッド構造、「右脳と左脳に働きかける」プレゼン術など、記事の「予告スピーチ」を実践する上での基礎から応用まで網羅。営業トーク、会議、面接など、あらゆるビジネスシーンで即使える実践的な内容です。参考文献
内藤誼人『パワープレイ―気づかれずに相手を操る悪魔の心理術』ソフトバンククリエイティブ、2002年
学問のもとは、好奇心。好奇心を育てるようにしておけば、優れた人物も、自然に育ってくる。
– 星新一 -(日本の小説家、SF作家)

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