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第2回【偉人の言葉】「転んだ数だけ」|エジソンに学ぶ、”失敗”という言葉の捨て方

偉人の言葉から学ぼう
もんとり
もんとり

挑戦して、うまくいかなかった。準備したのに、空回りした。そんな夜、布団の中で「ああ、また失敗した」とため息をついたこと、ありませんか。

 

でも、もしその「失敗」という言葉そのものが、ただの思い込みだとしたら——。

 

電球をはじめ、生涯で1000以上の発明を世に送り出した天才、トーマス・エジソン。彼は「失敗」という言葉を、私たちとはまったく違う意味で使っていました。今日は、転んでばかりの毎日が少し誇らしくなる、そんな言葉をご紹介します。

こんな人に読んでほしい

・失敗するのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない人

・挑戦してうまくいかず、いま少し落ち込んでいる人

・完璧にできないと意味がない、とつい考えてしまう人

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言葉の意味

エジソンの有名な言葉に、こんな一節があります。

「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。」

ここにあるのは、「失敗」の定義そのものをひっくり返す発想です。

普通、私たちは「うまくいかなかった=失敗=マイナス」と考えます。けれどエジソンにとって、うまくいかなかった実験は失敗ではありませんでした。それは「この方法ではダメだ」という、**成功に一歩近づくための”発見”**だったのです。

つまり、転んだ回数は、ダメだった証拠ではなく、前に進んだ歩数。「転んだ数だけ、ゴールに近づいている」——そう捉え直すことができる言葉なのです。

言葉の背景

トーマス・エジソン(1847〜1931年)は、アメリカの発明家です。蓄音機、映画の元になる装置、そして私たちの暮らしを一変させた白熱電球。その発明品は、数えきれないほどあります。

中でも電球の開発は、まさに「うまくいかない方法」との果てしない戦いでした。長く安定して光り続けるフィラメント(光る芯の部分)の素材を見つけるため、エジソンは木綿の糸、髪の毛、竹に至るまで、膨大な数の材料をひたすら試し続けたと言われています。その数は数千とも、それ以上とも伝えられています。

ある時、記者が尋ねました。「何千回も失敗して、どんな気分ですか?」と。エジソンはこう答えたそうです。「失敗?私は一度も失敗していない。うまくいかない方法を、それだけたくさん見つけ出したのだ」と。

彼にとって、一つひとつの”うまくいかない実験”はすべて意味のある前進でした。だからこそ、心が折れることなく、最後にあの光にたどり着けたのです。

現代の私たちへの学び

この考え方は、発明の世界だけの話ではありません。私たちの仕事や勉強、日々の挑戦にも、そのまま当てはまります。

新しい企画が通らなかった。資格試験に落ちた。勇気を出した一言が、空振りに終わった。——そのどれも、「失敗」とラベルを貼った瞬間に、ただの嫌な思い出になってしまいます。

けれど、エジソンのように **「うまくいかない方法が一つ分かった」**と捉え直せたら、どうでしょう。それは次に活かせる”データ”に変わります。落ち込む出来事が、前に進むための材料になるのです。

大切なのは、転ばないことではなく、転んだあとに「で、何が分かった?」と問えること。挑戦の回数が多い人ほど、たくさんの”うまくいかない方法”を知っていて、だからこそ成功に近い場所に立っています。転んだ数は、あなたが前に進んできた証なのです。

音楽で味わう

この言葉を、私が運営するYouTubeチャンネル「Wisdom in Music」で、「転んだ数だけ」という一曲にしました。エジソンの不屈の精神を、落ち込んだときにそっと背中を押してくれるような曲にしています。

意味を知ったうえで聴くと、サビの言葉がぐっと深く響くはずです。よかったら、聴きながら続きをどうぞ。

歌詞

失敗したくなくて 踏み出せずにいた
みんなの成功ばかり 画面の中に並んでた
どうせ自分には無理だと思い込んで
何もしないことが一番安全だと思った

でも本当は知ってた
止まったままじゃ
何も変わらないって

失敗したんじゃない
うまくいかない方法を
ひとつ見つけただけ
それがエジソンの言葉
諦めた瞬間だけが
本当の失敗だから
転んだ数だけ
前に進んでいる

正解をすぐ求めて 遠回りを恐れた
最短ルートを探して 動けなくなっていた
でも傷のない人間に 語れる言葉はない
転んで気づくことが 本物の知恵になる

だから怖くていい
震えながらでも
一歩踏み出そう

失敗したんじゃない
うまくいかない方法を
またひとつ知っただけ
近づいてるんだ
諦めない限り
終わりはないから
転んだ数だけ
強くなっていく

完璧じゃなくていい
遅くたっていい
ただ止まらずに
問い続けていれば
いつか光が見える

失敗したんじゃない
うまくいかない方法を
一万回見つけたなら
ゴールは目の前だ
諦めない心だけが
未来を変えていく
転んだ数だけ
あなたは輝く

何度でも立ち上がれ
それが前に進むということ

この言葉をもっと深く知る本

「失敗を味方につけたい」と思った方へ。エジソンを知る本から、失敗を学びに変える現代の名著まで、3冊をレベル別にご紹介します。

『失敗の科学』マシュー・サイド

エジソンの精神を、現代の視点で深く掘り下げたいなら、この一冊がおすすめです。航空業界や医療の現場を例に、「失敗から学べる組織」と「失敗を隠す組織」では、なぜこれほど差がつくのかを、豊富な実例で解き明かしていきます。

読み進めるうちに、失敗はむしろ最高の教材なのだと、考え方が大きく変わるはずです。「うまくいかない方法を見つけた」というエジソンの言葉が、決して精神論ではなく、理にかなった真実であることを実感できます。

この本はAudibleでも聴けます。通勤・家事の「ながら時間」に読書を取り入れたい方は、まず無料体験から始めてみてください。 AmazonのオーディオブックAudible

『やり抜く力 GRIT』アンジェラ・ダックワース

転んでも立ち上がり続けるには、「やり抜く力」が欠かせません。この本は、才能よりも、情熱を持って物事をやり通す力こそが成功を分けるのだと教えてくれます。

何度うまくいかなくても挑戦をやめなかったエジソンは、まさにこの「GRIT」のかたまりのような人物でした。失敗の捉え方を変えたうえで、それでも続ける力をどう育てるか——あわせて読むと、この記事のテーマがぐっと立体的になります。

この本はAudibleでも聴けます。通勤・家事の「ながら時間」に読書を取り入れたい方は、まず無料体験から始めてみてください。 AmazonのオーディオブックAudible

『エジソン ―世界を照らした発明王』児童向け伝記

「もっと物語としてエジソンの人生を味わいたい」という方には、伝記がおすすめです。子ども向けに書かれたものは、彼の生涯を一気に、わかりやすくたどれます。

学校をわずかな期間で去り、”変わった子”と見られていた少年が、いかにして発明王になっていったのか。その歩みそのものが、「転んだ数だけ前に進む」生き方の見本です。お子さんと一緒に読むのにもぴったりの一冊です。

もう一度、この言葉を

私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。
——トーマス・エジソン

この記事を読んだあとなら、最初に読んだときより、この言葉が少し頼もしく見えているかもしれません。

あなたが最近「失敗した」と思った出来事は、何でしたか。それを「うまくいかない方法が一つ分かった」と言い換えてみたら——。きっと、次の一歩が、ほんの少し軽くなるはずです。


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