第7回【親が死ぬまでにしたい親孝行】リストにして愛情を返してみよう|親との残り時間を計算して55の実践例から始める方法

親孝行してる?
もんとり
もんとり

親孝行、したいときには親はなし。気づいたときにはもう親はこの世にいない、ということを嘆くことわざです。親の苦労やありがたみには、なかなか気づけないもの。親が健康なときはいつまでも見てくれていると思ってしまいますが、それも永遠に続くわけではありません。今一度、親との関係振り返ってみましょう。

こんな人に読んでほしい

・親に感謝の気持ちを伝えたい人

・親との関係を良好にしたい人

・家族のあり方を振り返りたい人

やってみよう!

①親とあと何回会えるか数えてみる。
②親との思い出を思いつくだけ書き出す。
③親が自分にかけてくれた一番大きな出費を考えてみる。
④親が好きなことを思いつくだけ書き出す。
⑤好きなことの1つをプレゼント(実行)してみる。

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1.ポイント:親と過ごす残り時間を計算する

親と離れて暮らしている場合、
(親の残された寿命)×(1年に会う回数)×(1日で一緒にいる時間)
で、親と一緒に過ごせる時間を計算することができます。

例えば、親が今60歳で80歳まで生きるとしたら【あと20年】。お盆と年末年始だけ帰省すると1年で【6日程度】です。また、1日のうち親と一緒にいる時間は1日の半分以下だとすると、多くても【11時間】です。

計算式に当てはめると、20年×6日×11時間=1320時間
これは日数にすると、あと残り【55日】しかありません。

親があなたにしてくれたこと。どれだけの楽しい思い出を作ってくれたでしょうか?自立するまでどれだけのお金をかけてくれたでしょうか?逆にあなたはどれだけ親のことを知っているでしょうか?

2.必要な準備

事前準備

特になし

用意するもの

・ノート
・ペン

3.参考例:したいことをリスト化する

今回の参考文献にもしている『親が死ぬまでにしたい55のこと』から一部を引用すると、下記のような「したいこと」があるといいます。

・親に手料理をふるまう
・両親の馴れ初めを聞く
・自分の誕生日に親へプレゼントをする
・親のビデオを撮っておく
・用事がなくても親に電話してみる
・親の趣味を共有する
・親にありがとうと伝える

著者門鳥はこの本を読んで、両親の誕生日に必ず花を贈るようになりました。孫の成長も見せてあげたいので、毎月簡単なフォトカレンダーを贈っています。孫ができるまではあまり元気のない父親でしたが、孫を連れて帰ると嬉しくしています。

4.まとめ

まずは自分自身で「やってみよう!」をやってみて、気の知れる仲間と共有してみましょう。思いもつかないような親孝行の仕方を知ることができるかもしれません。また、昔既に親を亡くした人の話も聞いてみてください。やっておけばよかったと思うことがあるか、今はどういう気持ちかも教えてもらい、自分と照らし合わせながら自分の親のこと考えてみましょう。

実行に移すのは初めは恥ずかしいかもしれません。しかし、親が今まで自分にかけてくれた愛情の分、親に返すことができる子どもとしての愛情の形を、些細なことでもよいのでやってみましょう!

この記事を探求できるおすすめ書籍5選

『親が死ぬまでにしたい55のこと』親孝行実行委員会

この記事で紹介している「親と過ごせる残り時間は55日間」という計算式もこの本から来ています。親に手料理をふるまう、両親の馴れ初めを聞く、親のビデオを撮っておくなど、55の親孝行アイデアが涙を誘うエピソードとともに紹介されています。記事のワークを実践した後、さらに具体的な親孝行のヒントを得たい方に最適。「親孝行したいときには親はなし」と後悔する前に、今すぐできることから始める勇気をもらえる感動の書です。

『親孝行プレイ』みうらじゅん

「ゆるキャラ」「マイブーム」の名付け親、みうらじゅんさんが提唱する「親孝行プレイ」の実践書。この記事で触れている「恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、相手に感謝の気持ちとともに見せてみる」というメッセージと完全に一致する内容です。親孝行を「プレイ(遊び・ごっこ)」と割り切ることで、照れくさい親孝行のハードルを一気に下げる画期的なアプローチ。親孝行旅行、帰省のテクニック、孫活用法など、著者自身が実践してきた具体的なノウハウが満載で、読むだけで「自分もやってみよう」という気持ちになれます。ドラマ化もされた人気作です。

『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第3版』太田差惠子

累計5万部を超えるロングセラーの第3版。この記事のテーマである「親との残り時間を大切にする」ためには、親が元気なうちだけでなく、もしものときの準備も重要です。親の入院・介護に必要な知識を「短期→中期→長期」の時系列で解説しており、「いま知りたいことが、すぐに読める」と好評。この記事で触れている「親と向き合う」姿勢を、実践的なサポートとして深められる一冊。介護保険の仕組み、サービスや施設の種類、仕事と介護の両立など、親を支えながら自分の人生も大切にする方法が学べます。

『図解 親ともめずにできる これがリアルな実家の片づけです。』内藤久

1650件以上の遺品整理を行ってきたプロが、親と衝突せずに実家を片づける秘訣を公開。この記事のテーマである「親との残り時間を大切にする」という視点から、生前に親と一緒に実家を片づけることで、親が大切にしているモノを通じて会話が生まれ、絆を深められます。「親が大切にしているモノが何なのかを聞いておくこと」が最も重要と説く著者の言葉は、この記事で紹介している「親の思い出を書き出す」「親が好きなことを思い出す」というワークとも通じます。親との対話を通じて、親孝行の糸口を見つけられる実践的な一冊です。

『自立と依存の心理 本当の「心の支え」を見つけるには』加藤諦三

「テレフォン人生相談」で半世紀以上パーソナリティを務める心理学者・加藤諦三さんによる、親子関係の本質を問う名著。この記事で触れている「親との関係を振り返る」というテーマを、心理学の視点から深く掘り下げます。親への感謝の気持ちと同時に、健全な親子の距離感についても考えさせられる内容。「親孝行したい」という気持ちの裏にある、自分自身の心の動きを理解することで、より本質的な親孝行ができるようになります。親との残り時間を、お互いにとって心地よい関係で過ごすためのヒントが詰まった一冊です。

参考文献

親孝行実行委員会『親が死ぬまでにしたい55のこと』泰文堂、2010年

コトバのチカラ

孝は百行の本(こうはひゃっこうのもと)
「後漢書」より

〜孝行は、すべての善行の基本となるものであるということ。


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