第36回【気くばり力を身につける】興味シンシンの目をしよう

もんとり
もんとり

自分から積極的に会話をしなくても、相手に気持ちよく話をしてもらうだけでコミュニケーションが成り立つこともあります。人は基本的に自分の話をしたくてたまらないもの。聞き手は聞き手に徹し、自分の目を使って「あなたの話に興味がありますよ」ということを伝えることができればよいのです。

こんな人に読んでほしい

・自分から会話をするのが苦手な人
・人の話を聞く仕事をしている人
・気くばり上手になりたい人

自己分析

①トーナメント表を作ってみる。
②最初の二人がみんなの前で会話をする。
③片方が「興味シンシンの目」をする役目をする。
④交代する。
⑤終わった後で見ていた人が、どっちが「興味シンシンそうな目」だったかを投票する。
⑥トーナメント優勝者が決まるまで行う。
⑦終わった後に「何が興味シンシンな目」をつくるのか議論する。

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1.アクティビティのポイント:興味を目で相手に伝える

気くばりを心がけていると周りから喜ばれ、自分が変わり、周りが変わり、毎日が変わるはずです。人が何かを話してくれるときは、おおげさなぐらい興味シンシンであったほうがいい。

「あなたの話に興味がありますよ」と目で相手に伝えるためには、以下のことを意識してやってみてください。

・話し手の目をまっすぐ見る(目が難しい場合は鼻の付け根)
・笑顔を作り、軽くうなずきも入れる
・驚くときはいつもの3倍目を見開き、3倍大きくうなずく

「目でドラマを作る。」目は口よりも饒舌であり「沈黙」や「間」も、ときには語る以上の効果があります。目を言葉のように扱うスキルがあれば人間関係はだいぶスムーズになるでしょう。

マスク生活が続いているため、日常生活では顔のほとんどがマスクで覆われています。マスクをしたまま鏡の前に立ち、笑顔を作ってみましょう。目だけで笑顔が伝わるでしょうか?伝わらないのであれば「うなずき」などのジェスチャーの大きさを変えてみるなど、どのようにしたら笑顔が伝わるかトレーニングしてみましょう。

2.アクティビティに必要な準備

事前準備

どんな話でもよいので、参加者に3分程度のスピーチをいくつか考えてきてもらう。

用意するもの

・参加者のトーナメント表
・投票用紙
・プチ景品

3.アクティビティの参考例:聞き手のトレーニング

自分の表情やしぐさで、相手がどのように受け取ったかを知るのは、自分自身だけでは困難です。聞き手は興味があるんだけど、話し手には聞き手が興味があるようには見えなくて関係がうまくいかないということはよくあることです。そんなことにならないように、今回のアクティビティを行い、最後の議論までして「興味シンシンな目」を身に付けましょう。

アクティビティの趣旨を伝えずに始めても面白いと思います。話し手はスピーチの準備をするので話し手のトレーニングかと思い込みますが、本当は聞き手のトレーニングなので、その趣旨の意外性に盛り上がることでしょう。優勝者への景品も準備してあげるとさらにヤル気になりますよ。

4.まとめ

今回は「目」を使って相手への興味を示すアクティビティを行いましたが、コミュニケーションにおいて聞き手が全く「口」を開かないということはないので、聞き手に徹しながらも「口」も使うと以下のような興味の示し方もあります。

・「へぇー!」「ほぉー!」と言って相ずちを打つ
・相手が言ったキーワードを繰り返す(おうむ返し)

話を聞く人に人は集まってきます。それは冒頭にもお伝えした通り、人は基本的に自分の話をしたくてたまらない生き物だからです。人が話をしているときも聞き手は「次に自分が何を話すか」を考えていますし、話し手は聞き手が真剣に自分の話を聞いているかだけを見ています。

だから気をくばり興味シンシンと話を聞いてくれる人には、人が集まってくるのです。人が集まってくるということは情報も集まってきます。そして情報が集まってくるということは、組織やコミュニティーの中で信頼され、ある程度の役割を担うことになるでしょう。目でドラマを作る力を身につけましょう!

参考文献

山崎拓巳『気くばりのツボ』サンクチュアリ出版、2005年

コトバのチカラ

バカになってでも、周りへの目配り、気配りを忘れるな。他人の意見に耳を傾けてやれ。我を通すだけが能じゃない。
田中角栄

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