第35回【五感を育てる重要性】形に残らないものにお金をかけよう

もんとり
もんとり

五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を育てる方法として、形に残らないものにお金をかけるというやり方があります。今まで見たことのないものを見たり、今まで食べたことのないものを食べたり、今まで触れたことのないものに触れたりすることです。新しい世界を見ることが、新しいあなたになるきっかけになるでしょう。

こんな人に読んでほしい

・自己投資に興味がない人
・新しい経験を求めている人
・会話の幅を広げたい人

自己分析

①普段と10倍違う予算を「五感を育てること」に投資する決心をする。
②その予算で一ヶ月以内に新たな経験をする。
③その経験をブログやSNSで公開する。

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1.アクティビティのポイント:形に残らないものを意識する

お金は「形に残るもの」と「形に残らないもの」のどちらかに使うことができます。形に残らないものとは、旅行やレストランでの食事、映画、コンサート等のイベント、美術館や博物館巡り、資格を取るための勉強などが挙げられます。

形に残らないものの多くは「五感を育てること」につながります。五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことで、私たちが日常共にしている感覚のことです。その五感が喜怒哀楽を生み、五感を育てることで感性が尖っていくのです。「形に残らないものこそ本当に後に残るもの」であることに気づくと、見えないものに投資することの大切さが分かるでしょう。

お金を使うときに、形に残るものばかりに使うのではなく、形に残らないものにも使っているかどうか、この機会に振り返ってみましょう。

2.アクティビティに必要な準備

事前準備

「100万円を自由に使えるなら何を買う?」という質問を書いたシートを準備する。そのシートを使って買うものを金額の小さなものから大きなものまでリスト化してみよう。次にそれらが「形に残るもの」か「形に残らないもの」かを分別する。そして買おうと思う金額の10倍を出したらどういうものが手に入るか考えてみる。(→アクティビティ①につなげましょう)

用意するもの

・質問シート
・ペン(スマホ代用化)

3.アクティビティの参考例:形に残らないもの

下記のようなことをやってみてはどうでしょうか?お金がかかることも、かからないこともありますが、五感を育てるにはとても有用です。

・一泊10万円を超えるホテルの部屋に泊まる
・ファーストクラスに乗る
・グリーン車で移動する
・懐石料理を食べる
・名著と呼ばれる本を読む
・自分が生まれる前に作られた名作映画を観る
・神社、仏閣、城巡りをする
・裁判を傍聴する
・ミュージカルやクラシックコンサートに行く
・日本芸能に触れる
・スキルが身に付く資格スクールに通う
・ホームパーティーをする

上記のようなことをしたことがなければ、そこには自分が知らない世界が展開されています。そこでの体験は確実に今やこれからの生活に生きてくるでしょう。

4.まとめ

人は身の丈に合ったお金の使い方や日常生活を繰り返していることがほとんどです。そして形に残らないものにお金を出すことに抵抗があります。しかし、よく考えてみてほしいのです。今まで自分自身が使ったお金で、一番いい思い出として残っていることは何に使ったお金でしょうか?

例えば、初任給で親にプレゼントを買ったこととか、友達と旅行に行ったこととか、本や学校で学んだ知識であったり、今よかったなぁと思うことは目に見えないものが多いのではないでしょうか?

お金に対するリターンをすぐに求めてしまうと、形に残るものを買った方が確かに充実感は得られます。しかし、自己投資は金融投資と同じように、長期的に考える方が大きなリターンを生みやすく、永続的な充実感にもつながりやすいのです。まずはお金を使わなくてもいいので、参考例に挙げたようなことをやってみてください。

参考文献

中村文昭『お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!』サンマーク出版、2003年

コトバのチカラ

私は「センス」はもって生まれた才能だと思うけれど、「感性」というものは努力次第で磨けるものだと思うのです。努力といっても、私はその「感性磨き」を苦心惨憺やっていたというわけではもちろんありません。いろいろな場所に行き、いろいろな人に会うのがとにかく楽しかった。自分を成長させるための自己投資でしたが、「遊び」でもありましたね。
高橋みどり(フードスタイリスト)

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