第34回【キャラを活かしたプレゼン術】観客にあなたの印象を残そう

キャラを活かしたプレゼン術
もんとり
もんとり

プレゼンの資料を作るとき、意識していることはありますか?見やすいレイアウト?文字の大きさや色の使い方?簡潔な言い回し?どれも大切ですが、プレゼンは往々にして誰かと比較されるものであり、そのプレゼンを聞く側の印象に残すということもプレゼンを成功させる重要なファクターです。

こんな人に読んでほしい

・一味違うプレゼンを作りたい人
・自分のプレゼンが伝わらないと思う人
・誰かのプレゼンを作る必要がある人

やってみよう!

(推奨人数:3人以上)

①グループを作り、自分の右隣の人が印象に残るプレゼンをするには、その人のどういったキャラクターを活かして、どういうことをすればいいか考えて書いてみる。
②終わったら一人ずつ発表してみよう。

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1.ポイント:キャラを資料に盛り込む

資料中心のプレゼンは聞き手との信頼関係の希薄さを生みます。プレゼン資料の体裁をどんなにキレイに作っても、データの羅列や細かい説明資料は無機質になりがち。最近あなたが見たプレゼン資料で印象に残っている画像があるでしょうか?どんなにカラフルでも、どんなに凝っていても印象には残らないものです。

それよりもあなたのキャラクターが伝わる資料作成を意識してみましょう。例えば、あなたの幼稚園のときの写真を出して「きょうは私の幼稚園のときの写真をお持ちしました。いい顔をしていますね!」といって始めると最初から注意を集めることができると思いませんか?

いかに印象に残るプレゼンをするか。あなたのキャラクターを活かしたプレゼン術をいくつか持っていたいですね。

2.必要な準備

事前準備

マインドマップを活用して自分自身のキャラクターを掘り下げておくとよいでしょう。「やってみよう!」をする前にそれをしておくことで、あなたが考える自分自身のキャラクターと、他の人が考えるあなたのキャラクターを比較することができます。

用意するもの

なし

3.参考例:写真で印象に残す

知り合いの医師の先生に学会で発表するプレゼン資料を見せてもらう機会があって、そのスライド資料の所々にキレイな外国の写真が挟まっていました。これは研究と関連した何かですか?と聞くと、「それこの前プライベートで行ったイタリアの写真だよ」と教えてくれました。「作っているのは僕なんだから僕のことも分かってもらったほうがいいでしょ?」とのこと。なるほど。

プレゼンの主旨とは全く異なることでも、あなたのキャラクター、つまりあなたらしさを入れることでグッと印象に残るプレゼンになります。

例えば、次のようなあなたの写真をスライドに挟んでみてはどうでしょうか?

・両親や子どもの写真
・一家団欒の写真
・赤ちゃんの時の写真
・宝物(大切なもの)の写真
・地元の風景写真
・人と違うこだわりが伝わる写真
・好きな食べ物の写真
・ご当地グルメやお土産の写真

聞き手の印象に強く残すことができれば、どこかで思い出してもらえるかもしれません。出張先で、そういえば前に聞いた〇〇のプレゼンでこのお土産美味しいって言ってたなぁ、といった感じ。その時は〇〇の必要はなかったけど、もう一回話聞いてみようかな?となれば御の字です。

4.まとめ

様々な角度からのプレゼンのテクニックがありますが、プレゼンにおいて一番大事なことは「伝えたい!という信念」です。そしてその信念を持っているのは、キレイに完成した資料ではなく、それを使うあなたですよね。あなたの信念を語るときに、あなたのことを分かってもらうことは不思議なことではありません。

私はプレゼンなんて作らないから関係ないという人も、学校や職場で誰かがプレゼン資料作成に困っていたら買って出てみましょう!その時に今回のテクニックを使い、プレゼンをする人のキャラクターを活かしたものに仕上げてあげるのです。もちろんその趣旨も説明してあげてくださいね。プレゼンが終わった後はあなたの株もきっと上がるはずです。

参考文献

眞木準『ひとつ上のプレゼン。』インプレス、2005年

コトバのチカラ

プレゼンテーションは、スライドが美しいから伝わりやすいとは限らない。汚くても伝わる場合もあるでしょうし、キレイで伝わらないこともある。いかに効果を上げるかが、プレゼンにとっては重要です。プレゼンは、情報を相手に伝えるもの。相手を説得するために、何が必要かを常に考えなければいけないでしょう。
松本大(実業家・マネックスグループCEO)

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