
・目標設定の良いタイミングを知りたい人
・目標設定の背中を押してほしい人
・自己成長をスタートさせたい人
①目標(やりたいこと)をリスト化する。
②それぞれいつから始めるかを決める。
③決めたタイミングが来たら始めてみる。
④次の同じタイミングで振り返る。
1.ポイント:12の目標設定タイミング
1年のうちに、物事をスタートするきっかけを与えてくれるタイミングがいくつもあります。そのうち始めようと思っていたら忘れていたとか、期を逃してしまったとか、行動に移せなかった経験は誰しもあることでしょう。大切なことは「自分が動き出せるタイミング」を見つけることです。以下のようなタイミングがありますので、「よし!この日から始めてみよう!」という日を決めてみましょう。

(1)正月(1月1日)
「一年の計は元旦にあり」という言葉もあるように、何かをスタートするにはいい日です。
でもお正月はゆっくりしたい!初詣も行きたいし、家族や親戚の集まりもあるから時間ないよ!という人もいるでしょう。一番は元日ですが元日にこだわらず、松の内(年神様が家にお泊まりになる期間で、門松などの正月飾りを飾っておく期間。一般的に1月7日又は1月15日とされています。)までに始めればよいという気持ちで取り掛かりましょう。
(2)誕生日
一つ年を取る日は、気持ちの変化も大きい日です。その中でも特に、20歳や30歳を迎えるキリの良いタイミングはこの10年をどう生きるかを考えるいい機会になります。
こちらも楽しいイベントがあってそんな時間ないよ!という人もいるでしょう。そんな時は、誕生日前日の夜に振り返り、当日に目標設定するのも効果的です。
(3)会社の決算期・年度初め(4月1日など)
会社に勤めていたら、年度区切りも一つのタイミングです。
このタイミングは、会社の目標と個人の成長目標を掛け合わせることができるメリットがあります。会社によっては自己成長目標を立てさせる会社もあるので、必然的に目標設定ができます。しかし、会社の目標に寄った目標ばかりで、個人としてやりたいことが盛り込まれていないということにはならないように気を付けましょう。
(4)年度末・決算期末(3月末など)
(3)に近いですが、会社の新しい期が始まる前に目標を立てることもよいタイミングです。
前年度の振り返りとセットで行えるメリットもあれば、まずは会社の目標より個人の目標を優先して立てることで、会社の目標に引きずられない目標設定ができます。
(5)月初め(毎月1日)
1ヶ月単位の目標に細分化できれば、毎月1日が最適です。1年間で12回も始める機会があるため、1年待たなくても短いスパンで目標の振り返りや見直しが可能です。
月末に振り返りをして、翌月の目標を調整する習慣をつけると、毎月何かしら成長している実感も持てます。
(6)週初め(月曜日)
週ごとの目標設定は短期目標に向いています。「憂鬱な月曜日」から「エネルギーある月曜日」にしましょう。平日なので仕事の目標と連動しそうになりますが、個人の成長目標を軸に考えましょう。
日曜の夜に計画を立てる「サンデーナイトプランニング」を習慣化したら、より元気な月曜日が始まりますよ。
(7)季節の変わり目(春分・夏至・秋分・冬至)
季節の変わり目はやりたいことを加速させるタイミングです。
季節に合わせた目標(夏は体力づくり、冬は学びなど)を設定するとよいでしょう。夏の海水浴やプール、冬のハロウィンやクリスマス、健康診断などのイベントに向けた健康管理目標などでもよいですね。
(8)大安吉日
日取りを気にする人が多い日本では、大安吉日もよいタイミングです。大安吉日は、六曜(ろくよう)という暦注の中で最も縁起の良い日を指し、「大いに安し」という意味で、何をするにも万事において成功し、物事がスムーズに進む日とされています。
カレンダーやアプリで大安の日をチェックしてみましょう。
(9)一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒万倍日は、「一粒の籾が万倍にも実る」という意味を持つ、日本の暦の吉日の一つで、何か新しいことを始めるのに最適な日です。
特に金運上昇、仕事始め、結婚、貯金などに縁起が良いとされるため、お金にまつわる目標を立ててみるとよいかもしれません。
(10)人生の転機(転職・引っ越し・結婚・記念日など)
人生の中でも環境が大きく変わる(変わった)イベントの日をきっかけにすることもできます。物理的に何かの環境が変わっているため、このような日に合わせて何かやりたいことを始めてみることもよいでしょう。
変化に適応するための目標と、変化を活かすための目標の両方を立てることをお勧めします。環境の変化は自分だけに留まらず、家族や恋人友人とも共有できるため、チーム戦で目指す目標設定にも最適な日です。
(11)長期休暇明け(GW明け・夏休み明けなど)
長いお休み明けもよいタイミングです。思いっきり休みを楽しんでいる時にこそ、これもやってみたい、あれもやってみたいと、やりたいことが思い浮かぶものです。日々の忙しい時にはできない目標設定も、長い休み中だからこそゆっくりと落ち着いた頭で考えることができます。
休暇最終日に「明日から何を始めるか」を考える時間を作りましょう。明日からまた学校や仕事だと憂鬱になることなく、新たな気持ちでスタートダッシュができるでしょう。
(12)今日・今この瞬間
「今日が人生で一番若い日」「思い立ったが吉日」「明日やろうは馬鹿野郎」のような言葉があるように、一番いいのは「今すぐやる」です。それができないからタイミングを考えようというテーマですが、最速の自己成長ができるのは今この時です。
決して完璧な目標を立てる必要はありません。まず小さく始めて、後から修正すればよいくらいの気持ちで、とりあえず始めてみましょう!

2.必要な準備
・目標(やりたいこと)リスト
・スタートする日を記録するツール
3.参考例:目標設定を成功させる3つのコツ
(1)タイミングにこだわりすぎない
いろんなタイミングはありますが、一度機会を逃したら「次の機会まで待とう」ではなく、「今日から少しずつ始めよう」という気持ちで、完璧なタイミングを待つより不完全でも始めることが大切です。
(2)小さく始めて、徐々に大きくする
どんなにタイミングよくても、大きすぎる目標は行動に影響を与えます。いきなり大きな目標を立てず、達成可能な小さな目標から。成功体験を積み重ねることがモチベーション維持の秘訣です。
(3)定期的に振り返り、修正する
目標は「立てて終わり」ではなく、進捗を確認し、必要に応じて修正すること。長期の目標は月に1回、または四半期に1回の振り返りがおすすめです。

4.まとめ:目標設定のタイミングを見つけよう!
大切なのは、自分が動き出せるタイミングを見つけることです。すぐ動き出す人もいれば、きちんと決めてから動き出す人もいるでしょう。自分に合ったタイミングを知ることが自己理解にもなります。この記事で紹介したタイミングをうまく使い、目標設定と振り返りを繰り返し、自己成長につなげていきましょう。

また、目標設定に「遅すぎる」ことはありません。目標を設定できることは、行動を起こすための最初の一歩を踏み出せたことと同義です。それでも目標設定の方法が分からない、目標を立てても行動に移せないといった場合は、以下の記事も参考にしてください。
この記事を探求できるおすすめ書籍5選
『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』ハイディ・グラント・ハルバーソン
コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長による、心理学的に正しい目標達成の方法を解説した120ページの名著です。この記事では「正月」「誕生日」「会社の決算期」「月初め」など12のタイミングを紹介していますが、この本では「いつ」始めるかだけでなく「if-thenプランニング」という、「もし○○したら、△△する」という形で目標達成への行動計画を作る方法が科学的に解説されています。特に「タイミングにこだわりすぎない」「小さく始めて、徐々に大きくする」という内容と一致し、目標達成の切り札となる具体的な手法が学べます。Harvard Business Reviewで最多閲覧数を記録した大反響の内容です。『目標達成の技術』青木仁志
37年間にわたる著者の知見をもとに、誰もが理想の人生を送るための具体的な技術を提供する一冊です。この記事では「大切なのは、自分が動き出せるタイミングを見つけること」と伝えていますが、この本では目標達成のための思考法、原理原則、行動技術が体系的に解説されています。特に「今日・今この瞬間」のメッセージと繋がり、「思い立ったが吉日」で行動を先延ばしにしない重要性を、受講者数25,000人を超える人気講座の多様なワークとともに実践的に学べます。単なる理論だけでなく、実践を通じて目標達成の技術を身につけられる内容です。『最高の結果を出す 目標達成の全技術』三谷淳
目標達成を精神面と行動面の両方から体系的に解説した、非常に分かりやすい一冊です。この記事では「定期的に振り返り、修正する」ことの重要性を伝えていますが、この本ではPDCAサイクルによる修正、コンフォートゾーンからの脱却、段階を踏んだプロセスなど、目標を確実に達成するための具体的な方法が満載です。特に「目標設定に遅すぎることはありません」というメッセージを裏付ける内容で、いつ始めても成果を出せる方法論が学べます。利他的な要素、数値化、逆算といった実践的なアプローチが豊富に紹介されています。『1440分の使い方 成功者たちの時間管理15の秘訣』ケビン・クルーズ
7人の億万長者、13人のオリンピック選手、239人の起業家への取材から導き出された、時間管理と目標達成の秘訣を解説したベストセラーです。この記事では「週初め(月曜日)」「月初め(毎月1日)」など定期的なタイミングの重要性を伝えていますが、この本では1日は1440分しかないという前提で、その時間をいかに有効活用するかを具体的に教えてくれます。特に「サンデーナイトプランニング」で紹介しているような、週の始まりに計画を立てる習慣化の重要性が、成功者たちの実例とともに学べます。時間という限られた資源を最大限に活用する方法が満載の一冊です。『自分を変える1つの習慣』ロリー・バーデン
全米で130万部を突破したベストセラーで、成功者が実践する「今すぐやる」ための具体的な方法を解説しています。この記事では「今日が人生で一番若い日」「思い立ったが吉日」「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉とともに、「今すぐやる」ことの重要性を伝えていますが、この本ではまさにその先延ばし癖を克服し、今この瞬間から行動を起こすための心理学的アプローチが満載です。特に「完璧なタイミングを待つより、不完全でも始めることが大切」というメッセージと一致し、小さな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる実践的な内容です。
どんな計画であれ、重要なのはあなたの信念である。信念なくして、結果を出すことなどは、あり得ない。
ウィリアム・ジェームズ(心理学者)





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