第31回【主体的な目標設定】「貢献」できることを考えよう|「何をすべきか」から「どう貢献できるか」への質問転換で上向きエネルギーを生む方法

目標設定は貢献を考える
もんとり
もんとり

あれもやらないと、これもやらないと、と日常を送っていると、やり終えたときに一時の達成感はあっても義務をこなした感の方が強く残ります。目標設定のときに「貢献」に焦点を置くことでちょっと先の景色を見ることができるでしょう。

こんな人に読んでほしい

・高いレベルの目標を掲げたい人
・社員の目標設定に関わる人
・目の前のことで精一杯な人

やってみよう!

(推奨人数:3人以上)

①「今、業務上、自分は何をすべきか」を書き出してもらう。
②全員書き終わったら次に「今、業務上、自分はどのような貢献をすべきか」を書き出してもらう。
③最初に書き出したものと、その次に書き出したものの違いを議論してみる。

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1.ポイント:貢献は上向きのエネルギー

何をすべきか、どうするべきか・・・。そうした質問には下に向かうエネルギーがある。ドラッカー教授はそれよりも「自分がどう貢献できるか?」という質問に集中すべき、と提唱している。

貢献とは与える精神であり、そこには自分の部署や、能力から来るしばりは関係ない。より高いレベルの目標に対して自分が何をすることができるか。そこには上向きのエネルギーがある。

自社として、チームとして、どういう貢献ができるでしょうか、という質問を効果的に使えるようになりましょう。

2.必要な準備

事前準備

なし

用意するもの

・「何をすべきか」「どのような貢献をすべきか」それぞれを書くことができる用紙
・ペン

3.参考例:貢献を考えて取り組む

「何をすべきか」を考えると、

・上司に頼まれた資料作成業務
・ルーティンでこなしている事務業務
・お客様の質問への回答
・クレーム対応

などが主となって出てくることでしょう。

それを「どのような貢献をすべきか」を考えると、

・会議で伝わりやすい資料作成を行うこと
・正確に効率よくルーティン業務を行うこと
・お客様の質問にプラスアルファで答えること
・クレームを起こさない仕組み作り

といった少し先にすべきことが見えてきます。

「貢献」を考えるだけで、やらされていることだけでなく主体的な視点に切り替わるのがよく分かります。

4.まとめ

アルフレッド・アドラーの言葉に

「自分は役立っている」と実感するのに、
相手から感謝されることや、
ほめられることは不要である。
貢献感は「自己満足」でいいのだ。

というものがあります。

相手からの感謝や評価がないと貢献感を感じられないのであれば、常に相手に依存した形で自己が存在することになります。誰から褒められるわけではないけれど、自分の行動が誰かの役に立っていると感じることこそが本来の貢献感です。

人として正しいことをし続けることがとても大切で、そこから生まれる貢献感に幸せを感じることができれば「貢献」という言葉の捉え方もさらに良い方に変わっていくでしょう。

この記事を探求できるおすすめ書籍5選

『マネジメント[エッセンシャル版] 基本と原則』P・F・ドラッカー

この記事のテーマである「貢献に焦点を合わせる」というドラッカーの思想を学べる決定版。ドラッカーの大著『マネジメント』のエッセンスを一冊にまとめた入門書です。この記事で引用している「貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、あるいは上司、同僚、部下との関係において、さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である」という言葉が詳しく解説されています。この記事のテーマである「『何をすべきか』から『どう貢献できるか』への質問転換」を、マネジメントの視点から深く理解できる必読書。新入社員から経営層まで、組織で働くすべての人におすすめです。

『経営者の条件』P・F・ドラッカー

成果をあげるための5つの習慣を解説したドラッカーの名著。この記事のテーマである「貢献に焦点を合わせる」が、第3章「なにに貢献すべきか」で詳しく解説されています。この記事で触れている「『何をすべきか』よりも『自分がどう貢献できるか?』という質問に集中すべき」というメッセージを、時間管理、強みの活かし方、意思決定の方法とともに体系的に学べます。特に「貢献に焦点を合わせることは、成果を上げる鍵である」という教えは、この記事の「貢献は上向きのエネルギー」というメッセージと一致。「経営者」というタイトルですが、すべてのビジネスパーソン、フリーランサー、学生など、成果を上げたいすべての人に役立つ一冊です。

『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』P・F・ドラッカー

「はじめて読むドラッカー」三部作の第一弾。この記事のテーマである「貢献」を、自己実現という視点から学べる一冊です。本書の核心は「何によって憶えられたいか」という問いで、この記事で触れている「自分がどう貢献できるか」を人生全体で考える視点を提供します。特に「成果をあげる能力は修得できる」という教えは、この記事の「目標設定のときに『貢献』に焦点を置くことでちょっと先の景色を見ることができる」というメッセージと一致。ドラッカー自身のエピソードを交えながら、知的生産性向上と自己実現の秘訣が具体的に記されており、これからの働き方を考えたい方におすすめです。

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎、古賀史健

累計300万部超の大ベストセラー。この記事で引用しているアルフレッド・アドラーの「相手から感謝されることや、ほめられることは不要である。貢献感は『自己満足』でいいのだ」という言葉の背景を深く理解できます。本書の核心である「共同体感覚」は、この記事のテーマである「貢献」の本質そのもの。「誰から褒められるわけではないけれど、自分の行動が誰かの役に立っていると感じることこそが本来の貢献感です」というこの記事のメッセージを、アドラー心理学の視点から深く学べます。「貢献感」がなぜ幸福につながるのかを、哲学者と青年の対話形式でわかりやすく解説した名著です。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』岩崎夏海

累計280万部突破の大ベストセラー。この記事のテーマである「貢献」をストーリー形式で楽しく学べる一冊です。高校野球部の女子マネージャーが、ドラッカーの『マネジメント』を読んで、チームを甲子園に導くまでの物語。この記事で触れている「『何をすべきか』から『どう貢献できるか』への質問転換」を、部員一人ひとりが実践していくプロセスが描かれています。難解なドラッカー理論を、青春小説として楽しみながら理解できる画期的な入門書。ドラッカーに初めて触れる方、この記事のワークをさらに深めたい方に最適です。本書をきっかけにドラッカーブームが起こり、多くの人が「貢献」の重要性に気づきました。

参考文献

P.F.ドラッカー『ドラッカー 365の金言』ダイヤモンド社、2005年

コトバのチカラ

貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、あるいは上司、同僚、部下との関係において、さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である。
ピーター・ドラッカー


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