第23回【上手な目標設定の方法】目標は3段階で立てよう|最高・中間・絶対達成の3レベルで目標の幅を理解し達成率を飛躍的に向上させる手法

目標は3段階で立てよう!
もんとり
もんとり

目標を立てることができても、すぐに達成できてしまったり、実現不可能なレベルになってしまったりすることがあります。それはきっと自分の目標の幅を知らないからです。「やってみよう!」を通じて目標を設定する能力を身に付けましょう。

こんな人に読んでほしい

・上手な目標設定ができない人
・誰かに目標管理をさせたい人
・目標の立て方が分からない人

やってみよう!

①毎日の目標を3段階で立ててみる。
②一週間続けてみる。
③一週間続けた後に自分の目標設定能力がどれほどだったか反省してみる。

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1.ポイント:目標の3段階

「目標の3段階」とは、

1.最高の目標
2.中間の目標
3.絶対達成できる目標

のことです。

この3つを書くことによって、自分の目標の「幅」を理解することが重要です。 目標を書け、というと現実味のない目標を書く人もいれば、明日にでも達成できそうな目標を書く人もいます。そうした人々は自分がどこまで出来るかの「幅」を理解していないのです。3段階で目標を立て、結果と照らし合わせれば、自然といい目標が立てられる能力がついてきます。

2.必要な準備

事前準備

やりたいと思っているけど、できていないことをいくつか考えておく。

用意するもの

・ノート
・ペン

3.参考例:具体的に表現すること

目標設定の大前提ですが、どんな目標を立てる時も抽象的な表現にはせず、期限を設け、数値や結果の状態を具体的に表現することが大切です。今回の「やってみよう!」は目標設定で目標の幅を知るということが目的ですので、目標の立て方については別の記事で書かせていただきます。

では、まず毎日の目標の例を挙げます。

「最高の目標」:毎日小さなことでもいいので新しい学びを1つ得る
「中間の目標」:新しい学びを職場の同僚や学校の友達、家族に話す
「絶対達成できる目標」:通勤(通学)時間を活用するために、スマホにニュースアプリを入れること、YouTubeで学習系チャンネルを登録すること

毎日の目標が難なくできるようであれば、少し長期的な目標設定をしてみましょう。例えば、家計を安定させるために倹約することを考えましょう。

「最高の目標」:半年後、毎月3万円貯められるようになる
「中間の目標」:3ヶ月間で月1万円以上の支出(通信料や保険)を見直す
「絶対達成できる目標」:今月の支出総額を項目別に洗い出す

4.まとめ

仮に最高の目標が実現不可能だったとしても、絶対達成できる目標は「絶対」達成できるのですから一番低いハードルは必ずクリアします。中間の目標を目指す過程で現実が見え始め、最高の目標設定が適正であったか、それとも高すぎた(低すぎた)かを知ることができるでしょう。このような3段階の目標設定でトレーニングを繰り返すことで、いい目標設定ができる能力を磨くことができます。ちなみに、もし「絶対達成できる目標」が達成できなかったら、目標の幅を大きく見直すとともに、目標自体それは本当に達成したいことなのか自問してみましょう。

本来、目標設定は辛いことではなく、自分の成長のために心地よいものにしたいものです。目標が高すぎてもやる気が起きませんし、低すぎても成長実感を感じることはできません。だからこそ自分の目標の「幅」を理解し、目標設定で一歩一歩成長していきましょう。

この記事を探求できるおすすめ書籍5選

『はじめての目標達成ノート』原田隆史

累計20万部突破のベストセラー。この記事のテーマである「目標の3段階設定」を実践的に学べる入門書です。大谷翔平選手も高校時代に実践した「オープンウィンドウ64」という目標達成ツールが付属し、60日間で目標達成体質になれる構成。この記事で触れている「目標の幅を理解する」という考え方を、「1ヶ月目標」を2回繰り返すことで体得できます。ワークブック形式で、一人でも無理なく取り組める実践的な内容。この記事の参考文献著者である原田隆史氏による「原田メソッド」の入門編として最適な一冊です。

『一流の達成力』原田隆史、柴山健太郎

大谷翔平選手も実践した目標達成ツール「オープンウィンドウ64」の全貌を公開した決定版。この記事のテーマである「目標の3段階設定」を、さらに細分化して64マスで管理する方法を学べます。この記事で触れている「最高の目標」「中間の目標」「絶対達成できる目標」という3段階の考え方を、より具体的な行動レベルまで落とし込む「原田メソッド」の核心が詰まった一冊。これまでに約500社、10万人以上のビジネスパーソンを指導した実績を持つ著者による、目標を行動に変えるツールの使い方が満載です。

『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』原田隆史

10万部突破のロングセラー『カリスマ体育教師の常勝教育』をマンガ化した一冊。この記事のテーマである「上手な目標設定ができない人」「目標の立て方が分からない人」に最適な入門書です。マンガで楽しく読み進めながら、この記事で紹介している「目標の幅を理解する」という考え方を、ストーリーを通じて自然と学べます。大谷翔平選手も実践した「オープンウィンドウ64」をはじめ、「原田メソッド」のエッセンスがマンガで分かりやすく解説されており、活字が苦手な方や若い世代にもおすすめです。

『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』ハイディ・グラント・ハルバーソン

コロンビア大学のモチベーション心理学者が、科学的に証明された目標達成の方法を9つの習慣として解説した決定版。この記事のテーマである「目標設定能力を身に付ける」を、心理学の視点から深く理解できます。特に第1の習慣「目標に具体性を与える」、第2の習慣「目標達成への行動計画をつくる」は、この記事の「期限を設け、数値や結果の状態を具体的に表現すること」というメッセージと一致。わずか120ページのコンパクトな本ですが、この記事の「3段階の目標設定でトレーニングを繰り返す」というアプローチを科学的に裏付けてくれます。シリーズ累計25万部突破の人気作です。

『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』ジェームズ・クリアー

全世界2000万部突破の超大作。この記事で触れている「絶対達成できる目標は『絶対』達成できる」という考え方を、「小さな習慣の積み重ねが複利で驚異の結果をもたらす」という視点から深く理解できます。この記事のテーマである「目標の幅を理解する」を、「1%の改善」という具体的な数値で実践する方法が学べます。特に本書の「目標ではなくシステムに集中する」というメッセージは、この記事の「毎日の目標を3段階で立ててみる」「一週間続けてみる」という継続的なアプローチと一致。目標設定から習慣化までを一貫して学べる、目標達成の最強バイブルです。

参考文献

原田隆史『カリスマ体育教師の常勝教育』‎日経BP、2003年

コトバのチカラ

いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。
ゲーテ


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