第49回【自分自身を客観的に見る重要性】メタ認知ができるようになろう

自分自身を客観的に見る重要性〜メタ認知ができるようになろう〜
もんとり
もんとり

メタ認知とは「自分自身が考えていることや感じていることを客観的に把握すること」です。Facebookを運営するMeta社や、最近よく耳にする「メタバース」のメタのことで「より高次の」や「超越」を意味します。今回はメタ認知がなぜ重要なのか、メタ認知をできることの大切さを学びましょう。

こんな人に読んでほしい

・相手の立場になって考えることの大切さを教えたい人
・相手のことが理解できなくて困っている人
・自分の力を過大評価してしまう人

やってみよう!

(推奨人数:2人以上)
①2人1組になり、1人が頭の中で有名な曲を思い浮かべる。
②その人はその曲のリズムでテーブルを叩き、それを聴いたもう1人は曲名を当てる。
③役割を交代して再度チャレンジしてみる。
④3回ほど繰り返し、何回正解できたか振り返る。
⑤お互いに正答率の予想と結果がどう違ったか発表する。

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1.ポイント:他者の立場から物事を見る困難さを知る

曲を思い浮かべてテーブルを叩いた人にとっては簡単に思えることであっても、そうでない人には、曲を知っていたとしても、リズムと結びつけることは難しいものです。

自分が知っていることは当然他者も知っているだろうと思い込むと、知識や情報を持たない人の立場から物事を考えることができなくなってしまいます。

最近は電子マネーの普及により「お釣り」を知らない子供が増えているようです。それだけでなく大人が当たり前のように使っている言葉の概念を子供が知らないということはよくあることでしょう。今はむしろ子供が知っている言葉の概念を大人が知らないという方が多いかもしれませんね。

自分自身を客観的に見る重要性〜メタ認知ができるようになろう〜

知識は個人や世代の間で大きく異なります。まずは「やってみよう!」を通じて、他者の立場から物事を見る難しさを知ることで、なぜそういうことが起きるのか考えるきっかけになるでしょう。

2.必要な準備

事前準備

誰もが知っている有名で、自分自身も好きな曲を何曲か考えてきてもらう。

用意するもの

なし

3.参考例:1対多でやってみよう

自分が当然と思っていても、必ず他者に当てはまるとは限りません。今回の「やってみよう!」は1対1でやっていますが、1対多でやることも効果的です。

①複数人で集まり、全員それぞれが頭の中で有名な曲を思い浮かべる。
②順番にリズムを叩く役になり、他の人全員はその曲名を当てる。
③全員で一巡し、何人正解を出せたか確認する。
④全員それぞれ正答率の予想と結果がどう違ったか発表する。

自分自身を客観的に見る重要性〜メタ認知ができるようになろう〜

有名な曲とはいえ、そもそもその曲を相手が知らなければ「やってみよう!」の意味がありませんので、大勢でやれば誰も知らないということはないでしょう。もし、選曲に不安があるようであれば、ファシリテーターが曲のリストをあらかじめ作っておき、回答者が見えないように後ろでリズムを叩く役に伝えてあげる形でもよいです。

4.まとめ:知識と経験でメタ認知を身につける

自分自身を一段上から客観視するもう1人の自分を持つために、まずは今回の「やってみよう!」を通じて、自分自身と他者との知識が違うことを認識しましょう。その認識が「無意識の差別」や「他者との摩擦」など、良くないことを引き起こす要因を軽減してくれます。

また、知識不足や経験不足により、自分自身の能力を過大評価してしまうことも研究で分かっており、これを「ダニング=クルーガー効果」と呼びます。外界を知らない「井の中の蛙」状態であれば、その知識不足と未熟さから自分の能力不足やその程度を正確に認識できないのです。

自分自身で何か成し遂げたいことがあっても、自分自身が未熟であることや能力が足りないということを知るのはとても辛いことです。しかし、何かを本気ででそれを成し遂げたいと思うのであれば、思い切って広い世界に飛び出してみることが達成への第一歩であることを忘れてはいけません。今第一線で活躍しているアーティストなど、誰しも1日で大成したわけではなく、聞きたくない声や思い出したくない過去の1つや2つは当たり前に持っていることを理解し、勇気を出して広い世界に飛び込んでみましょう。

参考文献

情報文化研究所『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』フォレスト出版、2021年

コトバのチカラ

知識は力だが、知識についての自己認識こそ真の力である。
ソクラテス

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