第43回【会話を長く続けるコツ】終わりは必ず質問しよう|初対面でも盛り上がる質問力トレーニングで沈黙を回避する実践法

会話を長く続けるコツ
もんとり
もんとり

初対面の人との話が続かない。初対面じゃなくても二人きりだと会話が止まってしまう。沈黙が苦痛だ。こんな悩みを抱えている人は多いと思います。そんな人は自分自身の会話の終わりを意識し、相手に質問することを癖づけるとよいでしょう。今回はチームを作って会話を続けるトレーニングをしましょう!

こんな人に読んでほしい

・会話が続かない人
・会話で盛り上がりたい人
・コミュニケーション力を上げたい人

やってみよう!

(推奨人数:2人以上)

①二人一組になる。
②お互い初めて会った人同士であると仮定して会話する。
③会話の終わりは必ず質問にする。
④しばらく会話したあと、どの質問が一番印象に残ったか発表する。

スポンサーリンク

1.ポイント:会話の最後は必ず質問する

会話下手な人がいる。話していても盛り上がらない。「へぇ」「ふーん」「なるほどー」など、うまい相槌で相手に話をさせるテクニックがあるが、そう長く会話は続かないし、相手も会話下手だと会話は終わってしまう。

そこでおすすめなのは、会話の終わりを必ず質問にすること
「ということは●●ですか?」
「もしかして●●をご存知ですか?」
これでもか!というぐらい、最後は質問にする。一度たりとも質問なしでは切り返さないぐらいのルールを自分に課すことで、思わぬ会話の展開が生まれるかもしれません。

2.必要な準備

事前準備

会話のトレーニングに付き合ってくれる人を探す。

用意するもの

なし

3.参考例:一般的な質問

とは言ってもどんな質問したらよいのか思いつかない!という方はこちらを参考にしてください。

「(自分に聞かれたことに対して)●●さんはどうですか?」
「(相手が話している内容に対して)そのきっかけは何でしたか?」

「学生時代は何を学んでいたんですか?」
「何か目指していたことはありますか?」

「最近お休みの日はどういうことをしていますか?」
「(相手の)地元では何が有名ですか?」

これらの質問は誰にでも当てはまる一般的なものですが、そこから先は話しているうちに興味を持ったポイントを深く聞いていくことを意識してみてください。

このトレーニングは最後に「印象に残った質問」をお互いにフィードバックするところがポイントで、こういう質問をしたら会話が盛り上がるんだという感覚をつかめるのと同時に質問力が上げることができます。

4.まとめ

一つのコミュニケーションで、相手と自分がそれぞれ何割話をしたか振り返ることはあまりないでしょう。しかし、10:0や9:1など極端に話し手が偏る場合、特に聞き手にはモヤモヤ感が残ることが多いです。人は基本的に自分の話をしたいものですから、このトレーニングを繰り返すことで質問力を身に付け、会話後にフラストレーションを溜めないことはもちろん、お互いが楽しく盛り上がるコミュニケーションが取れるようになるとよいですね。

以前、目でコミュニケーションを取ろう、という記事を書きました。聞き手に徹して相手に話をさせることで気持ちの良いコミュニケーションを取ることもできます。こちらも参考にしてみてください。

この記事を探求できるおすすめ書籍5選

『質問力―話し上手はここがちがう』斎藤孝

明治大学教授の斎藤孝氏による、質問力を体系的に学べる名著です。この記事では「会話の終わりは必ず質問にする」というテクニックを紹介していますが、この本では質問は技化できるものであり、鍛えれば誰でもうまくなることを説明しています。特に「具体的かつ本質的な質問を意識する」という座標軸を使った解説や、谷川俊太郎、河合隼雄、村上龍といった対話名人から学ぶ実践的な質問テクニックが満載です。この記事で伝えている「質問なしでは切り返さないぐらいのルールを自分に課す」という発想を、より高度なレベルで実践できるようになります。コミュニケーションの秘訣として「沿う技」と「ずらす技」が解説されており、会話のバランスを保ちながら深い対話を実現する方法を学べます。

『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』五百田達成

人見知りの人でも実践できる雑談のコツをNG例とOK例で分かりやすく解説したベストセラーです。この記事では「初対面の人との話が続かない」「二人きりだと会話が止まってしまう」という悩みを取り上げていますが、この本では雑談が普通の会話とはまったく違う「第3の会話」であることを明確にし、雑談に適した話し方を具体的に紹介しています。特に「会話のラリーを続ける」という考え方や、「あ・い・う・え・お」のリアクション法など、この記事で紹介している「質問で会話を続ける」テクニックと組み合わせて使える実践的な内容が満載です。初対面編、知人・飲み会編、職場・ビジネス編と場面別に解説されており、様々なシチュエーションで応用できます。

『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。』ひきたよしあき

博報堂のクリエイティブプロデューサーが、質問力を使って会話の主導権を握る方法を解説した実践的な一冊です。この記事では「会話下手な人がいる。話していても盛り上がらない」という課題が提示していますが、この本では相手に本音を吐かせる質問の仕方や、自分が会話の主導権を握る質問の仕方など、類書にはない視点の質問テクニックが指南されています。特に「これでもか!というぐらい、最後は質問にする」というこの記事の提案を、戦略的に実践するための具体的な方法論が学べます。質問は漠然とした質問になってしまい相手との話が広がらないという悩みに対して、明快な解決策を提供してくれる内容です。

『人を動かす聞く力&質問力』松本幸夫

NLPトレーナーとして実践で培った傾聴と質問のテクニックを分かりやすく解説した一冊です。この記事では「10:0や9:1など極端に話し手が偏る場合、特に聞き手にはモヤモヤ感が残る」という洞察をしていますが、この本では聞く力と質問力をバランスよく使うことで、相手の本音を引き出し問題を解決する方法を学べます。特に「つまり?」「たとえば?」「他には?」といった効果的なシンプル質問法や、相手の話を絶対に「否定しない、遮らない、盗まない」という聞き方の基本は、この記事で紹介している「印象に残った質問」をフィードバックするワークショップと併せて実践することで、より深いコミュニケーション力を身につけられます。

『雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール』斎藤孝

明治大学教授の斎藤孝氏が実際に大学の授業で教えている、雑談力を身につける実践的な方法を解説したベストセラーです。この記事では「沈黙が苦痛だ」「会話が続かない」という悩みを取り上げていますが、この本では30秒でうちとける会話のルールや、知れば誰でも気軽にどんな相手ともうちとけるコミュニケーションの簡単なルールを紹介しています。特に「一つのコミュニケーションで、相手と自分がそれぞれ何割話をしたか振り返る」というこの記事の提案と深く繋がる内容で、お互いが楽しく盛り上がるコミュニケーションを実現するための具体的なヒントが満載です。読めば誰かと話したくなる、すぐに身について一生モノになる雑談力を学べます。

参考文献

山崎拓巳『気くばりのツボ』サンクチュアリ出版、2005年

コトバのチカラ

伝えるのではなく、語り合い、話し合うのです。伝達するということは、常になにかを押しつけることです。しかし会話の中では、押しつけられるものはなにもない。
ジョン・ケージ


人気ブログランキングでフォロー

ロジラテ - LogiLate - にほんブログ村

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました