“Never put too much trust in friends, Learn how to use enemies.”
友達を過信しすぎてはいけない。宿敵を活かす方法を学ぼう。
友達は近くにいるからこそ、近くの存在が力をつけていくと嫉妬をしがちである。その結果、友達間で裏切りが起こることもあるし、敵になることもある。そのような関係になってしまったら、どのように付き合えばよいでしょうか?
・友達との関係が悪化している人
・友達に対する嫉妬が芽生えてきた人
・苦手な人と向き合わないといけない環境にいる人
①自分が仲良くしている5人をリストにして書き出してみる。
②それらがあなたにとって敵か、友達かを判断してみる。
③その「敵」だけが持っているものを書き出してみる。
④敵の中で誰が仲良くすべき「敵」として適任か選んでみる。
1.ポイント:嫉妬できるよい敵と付き合う
自分が持っていないものを友達が持っているとき、羨ましく思ったり、先を越された歯がゆさがあったり、嫉妬してしまうこともあると思います。それが原因となり「上辺は友達、本心は敵」という関係になってしまうこともあります。
自分にないものを友達が持っていること、それはつまり、友達は「自分が知らない世界を知っている」ということです。その友達=敵が持っているものを書き出すことにより、自分が何に嫉妬しているのか、それに追いつくことはできないか、違う形で追いつくことができないか考えてみましょう。
敵を活かす方法というのはつまり、敵になった友達とうまく向き合うことで、自分の成長につながること、大切な友達をこれからも「良い敵」として付き合っていくことができる方法なのです。
2.必要な準備
なし
・ノート
・ペン
3.参考例:敵にできる存在は貴重である
例えば、こういう友達はいませんか?
・自分より稼いでいる友達
・自分よりテストの点がいい友達
・自分より就職内定を早くもらった友達
・自分より彼氏(彼女)が早くできた友達
・自分より早く結婚した友達
・自分より早く昇格した友達
人は誰しも比較してしまうもの。友でありながらも、敵にできる存在は貴重であることを認識しましょう。
4.まとめ
自分が友達を敵にすることと逆に、友達から自分への嫉妬で距離を置くことになった友達はいないでしょうか?
その友達は、その友達がもっていない何かを自分が持っていたため敵となりました。しかし、今回の「やってみよう!」で自分の敵を作って分かったように、その友達は「あなたに認めてもらいたい」「あなたに追いつきたい」と思っているはずです。そのために自分ができることは、高飛車になることなく、これからも友達を続けるために「良い敵」としてどのように向き合うかを示してあげることです。
“Keep your friends close, but your enemies closer.”
「友は近くに置いておけ。だが敵はもっと近くに置いておけ。」
映画『ゴッドファーザー2』の登場人物、アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ)の台詞です。
そもそも友達であればお互いの人となりが分かった上で敵になりますが、社会人になり会社入ると、友達になるレベルではなく、社内外で苦手な人や気が合わない人が立ちはだかります。それでも同じ環境の中で関係性を持って付き合っていかなければならないのです。それでも今回の「やってみよう!」から学んだように、敵を知ることは、敵の世界を知ることだということを忘れてはいけません。無理をする必要はないですが、そこから新しい自分の世界が拓けるかもしれない、と思って付き合い始めましょう。
参考文献
Robert Greene “The 48 Laws Of Power (The Robert Greene Collection)“, Penguin Books, 2000
知者たるもの、敵を愛すのみならず、友を憎めるようでなければならぬ。
フリードリヒ・ニーチェ
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