
やりたい(やらないといけない)んだけどなんだか気分が乗らない、ということは誰しもあるでしょう。スキップしながら欝(うつ)になれる人はいないように、姿勢と精神状態は密接に結びついています。
・なかなかやる気が出ない人
・気持ちの切り替えをうまくしたい人
・やるなら楽しく行動したい人
(推奨人数:3人以上)
①「やりたいんだけどなんだか気分が乗らない」リストを作ってみる。
②そのリストの一つ一つの項目につき「〜をする気になるポーズ」を考案してみる。
③考え付いたらそのポーズの発表会をみんなで行う。
1.ポイント:自分が楽しめる姿勢を探そう
学習には学習にふさわしい姿勢がある。人は楽しんでいるときがもっとも学習効率があがる。自分が楽しいなと思える姿勢を見つけることが、効果的な学習のための第一歩なのである。
仕事も家事も同じで、楽しめる姿勢がきっとあるはずである。どういう状態の時に気持ちが高まるか、自然と楽しく行動することができているかを思い返してみましょう。
「ポーズ」と言っても、座禅やヨガのような背筋を伸ばすような綺麗なポーズもあれば、体をだらーんとして椅子にもたれ掛かったり、ソファーで横になったりするようなポーズもあります。
また、ポーズとは姿勢のことであり、「こういうことをした後には気持ちもリフレッシュできて楽しくなる」「こういう環境に身をおくと気分が良くなる」というところまで捉え方を広げて考えてみましょう。
大切なことは、やりたい(やらなくてはいけない)行動に気分を乗せるために、あなたはどのような姿勢(ポーズを取ることや身辺環境を整えること)で取り組めば楽しく行動できるか?ということです。
2.必要な準備
グループで発表会を行う場合は、趣旨を伝え、「やってみよう!」①②をやってきてもらうようにしておく。
・ノート
・ペン
3.参考例:ポーズ例
例えば、このような「ポーズ」です。参考にしてください。
・背筋を伸ばす
・髪を括る
・鏡の前で笑顔を作る
・屈伸をする
・10分間の瞑想をする
・お風呂に入る
・甘いものを食べる
・散歩をする
・化粧をする
・アクセサリーを身につける
・図書館に行く
・カフェに行く
やりたいけど気乗りしないことリスト、やらなくてはいけないことリストと合わせて考え、取り組んでみてください。
4.まとめ
個人的には「正装すること」で何事にもやる気がでます。なので、家にいても仕事をしなくてはならない時や料理や掃除の家事に気乗りしない時は、外に出る格好に着替えることで効率的にそれらに取り組むことができます。
ある意味、自己暗示に近いですが、自分自身のやる気スイッチをたくさん作り出すことは、自分の気持ちをコントロールする力や、物事を効率的に片付けることができる力が身に付くわけですから、いろんなシーンで応用が効くと思います。
「やってみよう!」の最後に「発表会」を行いましょうと書いています。これは、他の人がどういうポーズで楽しくなるのかを知ることで、上述した力を学ぶことができるからです。そのポーズを真似しても自分自身には効かないかもしれませんが、思いもよらないアイディアが出てきたら参考にやってみてもよいでしょう。
参考文献
エランカッツ『ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方』角川書店 、2005年
成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし、組織というものが最近の発明であるために、人はまだこれらのことに優れるに至っていない。
ピーター・ドラッカー
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