マインドマップは、自己分析や良好な対人コミュニケーションを図る上で効果的なツールです。【ロジカルを知る】という記事で紹介したロジックツリーの考え方で描いていきますので、ロジックツリーの記事も参考にしてください。またマインドマップは【ラテラルを知る】という記事にあるブレーンストーミングの手法として使うことができます。
ここでは、そもそもマインドマップとは何か?ということから始め、その特徴や描き方、使い方を説明していきます。
1.マインドマップとは
マインドマップとは、イギリスの著述家で教育コンサルタントのトニー・ブザン氏が考案した思考の表現方法です。頭の中で考えていることを脳内に近い形で絵と言葉で書き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくします。とはいってもイメージがつかめないと思いますので、百聞は一見に如かず、下図をご覧ください。
見たことあるかもという人も、なんじゃこりゃという人もいるでしょう。英語版のサンプルですが、これは「健康」についてのマインドマップです。まずは中身よりも頭でマインドマップのイメージをつかんでください。そして、このマインドマップを描くことが、なぜ自己分析やコミュニケーションに効果的なのか、次項でその特徴とともに説明します。
2.マインドマップの特徴
マインドマップの特徴は下記の5点です。
①プレイバック効果
文章に比べて印象が強いため、描いた場面を思い出す効果があります。
②一覧性
1枚の用紙にまとめるため、全体を見渡すことができます。
③速記性
単語をつなぐだけなので、すばやく記述できます。
④容易性
難しいルールはないので、誰でも描くことができます。
⑤半構造
構造を柔軟に変更することができます。
3.マインドマップの描き方
①セントラルイメージ(中央イメージ)を描く
真ん中に対象となるタイトルを描きます。セントラルイメージを描くことにより、関心の対象を明確にします。
②セントラルイメージから枝(ブランチ)を伸ばすように分岐を加える
真ん中に描いたセントラルイメージから、ブランチを伸ばすように主要テーマを放射状に広げる。この最初の主要テーマの枝をBOI(基本アイディア Basic Ordering Idea)といいます。この最初のコンセプトがこれから作り上げるマインドマップの基礎になります。
③ブランチから言葉やイメージを展開していく
②で定めたBOIから展開し、関連する重要なイメージや重要な言葉をつなげていきます。そのブランチは、節をつなぐ形で伸ばしていきます。
描く際のポイントとして、さまざま色や絵、記号、立体化などを使うと、面白さや美しさ、個性を加えることができ、創造力、覚える力、記憶の再生の助けになります。描き方には他にも細かなルールはありますが、まずは細かなことは気にせず描いてみましょう。
4.マインドマップの活用法
マインドマップの構造を理解して描けるようになったら、それをどのように使いこなせばよいのか。マインドマップは、まず個人で使う方法、家族で使う方法、学校などで使う方法、ビジネスの場面で使う方法などさまざまなシーンで活用することができます。
・自己分析
・コミュニケーションの問題解決
・スケジュール術
・家庭学習(家族の絆を強め愛情を豊かにする)
・大量の知識を獲得するノート技術(学校や資格の勉強等)
・会議での活用術(積極的な会議参加、生産的な会議)
・プレゼンテーション
上述のような方法でマインドマップを活用することが考えられます。マインドマップは描く人が関心の対象としているセントラルイメージに置いたやりたいことや解決したいことへ導く羅針盤のようなものです。
5.まとめ
今回はマインドマップの基礎を紹介しました。まずは、マインドマップとは何か、どのような構造をしているのか、どのように描くのかを知ることで身近なものにしてください。そしてこれからマインドマップを描きながらをたくさんの気づきを得ていきましょう。
創造の領域では、基準となるものは何もありません。自分自身の中に羅針盤を求めて、方向を定め、進んでゆかなければならないのです。
– 稲盛和夫 -(京セラ創始者)
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