第27回【好感度を上げる上手な褒め方】予想外の言葉をかけよう

上手な褒め方
もんとり
もんとり

褒め方ひとつで相手からの信頼を得たり、好感度を上げたりすることができます。褒めることでチームを活性化させることもできるので、上手な褒め方を知りましょう。

こんな人に読んでほしい

・部下や同僚を褒めるのが苦手な人
・褒めてチームを伸ばしたい人
・好きな子からの好感度をアップしたい人

やってみよう!

(推奨人数:3人以上)

①複数人で集まり、自分が好きな友人を5人ずつ挙げる。
②その人に対する「予想外」の褒め言葉を書いていく。
③書き終わったら、次その人に会った時、その褒め言葉を伝える。
④成果をそれぞれ報告する。

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1.ポイント:違った角度で褒める

人は予想もしなかった褒められ方をされると相手に対する好感度がアップします。きれいな人にきれいだね、と言うよりも、字がきれいだね、と伝えた方がいい。相手がいつもどういうことで褒められているか、それを知った上で、違った角度から褒めることができれば人間関係もスムーズにいくでしょう

予想外な点を見つけるためには、第一に相手を観察することから始まります。瞬時にいくつも褒めポイントを見つけることができる人もいるでしょうし、何度も会わないと見つけられない人もいるでしょう。また、表面的に見えることは簡単に見つけることができますが、外から見ているだけでは分からない内面的なことは、相手をよく見ていないとつかむことができません。

多くの人は相手のいい点を見つけるより、悪い点を見つけるほうが得意です。減点方式ではなく加点方式で人間関係を築くことが褒め達人への近道です。

2.必要な準備

事前準備

なし

用意するもの

・褒め言葉を書いておく紙
・ペン
(スマホ代用可)

3.参考例:心に残る褒め言葉

相手のことを考える前に、自分自身の心に残っている印象的な褒め言葉を書いてみましょう。自分が嬉しいと思う褒め言葉が、必ずしも相手に当てはまるわけではないですが、褒める観点の参考にはなるでしょう。

・内心熱いものを持ってるよね!
・小物にも気を遣ってるんですね!
・〇〇はあなたに頼むのが一番正解!
・〇〇に詳しいなら教えてほしいな!
・〇〇って短所というより長所だよ!
・その考え方が好き!
・それはいい質問ですね!
・今日はちょっといつもとイメージ違うね!

4.まとめ

相手のちょっとした変化に気づけるか、自分より相手の方が知識がありそうなことを深く掘り下げて関心を示せるか、相手がネガティブに思っていることをポジティブに受け止めてあげられるか、他の人ではなくて「あなただから」と比較して褒めてあげられるか、といった観点で褒め言葉を考えてみましょう。

何気ない一言がその人にとっては最高の褒め言葉になったり、一生忘れることのない言葉になったりするかもしれません。

褒めるときに自分の好感度を上げることを最優先に考えたら失敗します。テクニカルな褒め言葉ほど胡散臭いものはないからです。相手のことを思い、真剣に深く観察することで相手の良さを知ることが何よりも大切なことです。そうすれば自然と褒め言葉は出てくるでしょう。

参考文献

デイル・ドーテン『仕事は楽しいかね? 2』きこ書房、2002年

コトバのチカラ

部下の褒めるところが見つからないというのは、褒めるところがないのではなく、上司がその部下のいいところを見つけられないだけの話です。誰が見ても優秀な部下は、誰でも褒めることができます。そうではない部下の褒めるところを見つけられるかどうかで、上司の力は決まるのです。本当に女性にモテる男性は、美人ではない女性に対する褒め方も知っています。それと同じです。
中谷彰宏

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