
プレゼンの資料を作るとき、意識していることはありますか?見やすいレイアウト?文字の大きさや色の使い方?簡潔な言い回し?どれも大切ですが、プレゼンは往々にして誰かと比較されるものであり、そのプレゼンを聞く側の印象に残すということもプレゼンを成功させる重要なファクターです。
・一味違うプレゼンを作りたい人
・自分のプレゼンが伝わらないと思う人
・誰かのプレゼンを作る必要がある人
(推奨人数:3人以上)
①グループを作り、自分の右隣の人が印象に残るプレゼンをするには、その人のどういったキャラクターを活かして、どういうことをすればいいか考えて書いてみる。
②終わったら一人ずつ発表してみよう。
1.ポイント:キャラを資料に盛り込む
資料中心のプレゼンは聞き手との信頼関係の希薄さを生みます。プレゼン資料の体裁をどんなにキレイに作っても、データの羅列や細かい説明資料は無機質になりがち。最近あなたが見たプレゼン資料で印象に残っている画像があるでしょうか?どんなにカラフルでも、どんなに凝っていても印象には残らないものです。
それよりもあなたのキャラクターが伝わる資料作成を意識してみましょう。例えば、あなたの幼稚園のときの写真を出して「きょうは私の幼稚園のときの写真をお持ちしました。いい顔をしていますね!」といって始めると最初から注意を集めることができると思いませんか?
いかに印象に残るプレゼンをするか。あなたのキャラクターを活かしたプレゼン術をいくつか持っていたいですね。
2.必要な準備
マインドマップを活用して自分自身のキャラクターを掘り下げておくとよいでしょう。「やってみよう!」をする前にそれをしておくことで、あなたが考える自分自身のキャラクターと、他の人が考えるあなたのキャラクターを比較することができます。
なし


3.参考例:写真で印象に残す
知り合いの医師の先生に学会で発表するプレゼン資料を見せてもらう機会があって、そのスライド資料の所々にキレイな外国の写真が挟まっていました。これは研究と関連した何かですか?と聞くと、「それこの前プライベートで行ったイタリアの写真だよ」と教えてくれました。「作っているのは僕なんだから僕のことも分かってもらったほうがいいでしょ?」とのこと。なるほど。
プレゼンの主旨とは全く異なることでも、あなたのキャラクター、つまりあなたらしさを入れることでグッと印象に残るプレゼンになります。
例えば、次のようなあなたの写真をスライドに挟んでみてはどうでしょうか?
・一家団欒の写真
・赤ちゃんの時の写真
・宝物(大切なもの)の写真
・地元の風景写真
・人と違うこだわりが伝わる写真
・好きな食べ物の写真
・ご当地グルメやお土産の写真
聞き手の印象に強く残すことができれば、どこかで思い出してもらえるかもしれません。出張先で、そういえば前に聞いた〇〇のプレゼンでこのお土産美味しいって言ってたなぁ、といった感じ。その時は〇〇の必要はなかったけど、もう一回話聞いてみようかな?となれば御の字です。
4.まとめ
様々な角度からのプレゼンのテクニックがありますが、プレゼンにおいて一番大事なことは「伝えたい!という信念」です。そしてその信念を持っているのは、キレイに完成した資料ではなく、それを使うあなたですよね。あなたの信念を語るときに、あなたのことを分かってもらうことは不思議なことではありません。
私はプレゼンなんて作らないから関係ないという人も、学校や職場で誰かがプレゼン資料作成に困っていたら買って出てみましょう!その時に今回のテクニックを使い、プレゼンをする人のキャラクターを活かしたものに仕上げてあげるのです。もちろんその趣旨も説明してあげてくださいね。プレゼンが終わった後はあなたの株もきっと上がるはずです。
この記事を探求できるおすすめ書籍5選
『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』ジェレミー・ドノバン
TED公式解説本として、世界最高峰のプレゼンテーションから学ぶ実践書。この記事のテーマである「観客にあなたの印象を残す」を、TEDトークという最も影響力のあるプレゼン形式から学べます。本書の特徴は、プレゼンターの個性やストーリーがいかに重要かを、具体的なTED動画を見ながら理解できる点。この記事で触れている「あなたのキャラクターが伝わる資料作成」「幼稚園のときの写真を出す」といったパーソナルな要素の活用法を、世界トップのプレゼンターから学べます。この記事の「いかに印象に残るプレゼンをするか」という課題に対する最高の教科書です。『社外プレゼンの資料作成術【完全版】』前田鎌利
ソフトバンクで孫正義社長のプレゼン資料を数多く作成してきた著者による、プレゼン資料作成の決定版。この記事のテーマである「キャラを資料に盛り込む」を、実践的なテクニックとして学べます。本書の特徴は、誰も教えてくれなかったプレゼン資料の奥義を、カラービジュアルで徹底解説している点。この記事で触れている「きれいな外国の写真を挟む」「一家団欒の写真」「宝物の写真」といった個人的な要素の効果的な使い方が具体的に学べます。見て真似するだけで、顧客の反応が激変する実践書です。『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤羊一
累計67万部突破の超大ベストセラー。この記事のテーマである「プレゼンは往々にして誰かと比較されるもの」「聞く側の印象に残す」を実現する伝え方の技術を学べます。本書の核心は「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」という考え方で、この記事で触れている「あなたのキャラクターが伝わる資料作成を意識する」というアプローチと一致。プレゼンの冒頭で印象を残し、相手の記憶に残す方法が満載です。ヤフーアカデミア学長として多くのビジネスパーソンを指導してきた著者の実践的ノウハウが詰まった一冊です。『伝え方が9割』佐々木圭一
シリーズ累計146万部突破の大ベストセラー。この記事のテーマである「一味違うプレゼンを作りたい人」「自分のプレゼンが伝わらないと思う人」に最適な一冊です。本書の核心は「強いコトバをつくる技術」で、この記事で触れている「きょうは私の幼稚園のときの写真をお持ちしました。いい顔をしていますね!」といって始めるという導入部の工夫を、さらに発展させるヒントが満載。この記事の「プレゼンにおいて一番大事なことは『伝えたい!という信念』」というメッセージを、伝え方の技術として実現する方法が学べます。『プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド』西脇資哲
日本マイクロソフト業務執行役員でエバンジェリストの著者が、年間250回講演、累計5万人以上を指導した実績から編み出した「視線誘導」テクニック。この記事のテーマである「聞き手との信頼関係」「印象に残るプレゼン」を、視線と身体の使い方から学べます。本書の特徴は、資料中心のプレゼンではなく、プレゼンター自身の存在感を高める方法を77のメソッドで解説している点。この記事で触れている「あなたのキャラクターを活かしたプレゼン術」を、「目線」「手・指の動かし方」「身体の使い方」という具体的な動作レベルで実現する方法が満載です。資料だけでなく、プレゼンター自身が印象に残る方法を学べる実践書です。参考文献
眞木準『ひとつ上のプレゼン。』インプレス、2005年
プレゼンテーションは、スライドが美しいから伝わりやすいとは限らない。汚くても伝わる場合もあるでしょうし、キレイで伝わらないこともある。いかに効果を上げるかが、プレゼンにとっては重要です。プレゼンは、情報を相手に伝えるもの。相手を説得するために、何が必要かを常に考えなければいけないでしょう。
松本大(実業家・マネックスグループCEO)

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