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第15回【ボードゲーム】そーっと、そーっと…【キャプテン・リノ】|積み上げる「集中力」が、日常の丁寧さを変える

【ボードゲーム】そーっと、そーっと…【キャプテン・リノ】 ゲームから学ぼう
もんとり
もんとり

「……そーっと……そーっと……」

テーブルに静寂が広がります。さっきまでざわついていたリビングが、全員の息を呑む音とともに静まり返る。カードを1枚置くだけのはずが、なぜかこんなにも緊張する。手が小刻みに震える。「失敗したら終わり」という重さが、指先にまで伝わってきます。

 

カードで壁を立ててビルを建て、その最上階にサイのヒーロー「リノ」を運ぶゲーム、キャプテン・リノ。ルールは驚くほどシンプルです。それなのに、テーブルを囲む全員が真剣になる。子どもも大人も、同じ緊張感を共有できる。今回はそんな不思議な引力を持ったゲームを紹介します。

こんな人に読んでほしい

・子どもと一緒に楽しめるゲームを探している人

・「集中すること」「丁寧に行動すること」を遊びながら身につけたい人

・シンプルなルールで誰でも盛り上がれるゲームを探している人

やってみよう!

① キャプテン・リノを用意する。

 

② まずは3〜4人でプレイしてみる。(人数が多いほど塔が高くなり盛り上がります)

 

③ 崩れても笑って「もう一回!」と言えたとき、このゲームの本当の楽しさがわかります。

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1.ポイント:なぜこんなにも「静か」になるのか

このゲームで身に付く力

キャプテン・リノで最も鍛えられるのは「集中力」です。

ただし、それは勉強机に向かうときの集中力とは少し違います。「今この瞬間、目の前のことだけに意識を向ける」という、シンプルで純粋な集中力です。

カードを1枚置くという行為は、ゆっくりやれば誰でもできます。しかし、周囲の視線、傾きかけた塔のバランス、そして「もし崩したら…」という緊張感が加わると、途端に難しくなります。その状況のなかで「今だけ」に集中する体験が、このゲームの本質的な学びです。

【ボードゲーム】そーっと、そーっと…【キャプテン・リノ】01

ゲーム概要

キャプテン・リノは、カードで壁を立てながらビルを建て、サイのヒーロー「リノ」を最上階へ運ぶカード積み上げゲームです。

手番では、手持ちの床カードに描かれたシンボルの指示に従って壁カードを立て、その上に床カードを置き、リノを新しい最上階へ移動させます。手持ちのカードをすべて使い切った人が勝ち。塔が崩れたら、崩してしまった人の負けです。

1回のプレイは約15分。繰り返し遊べるシンプルさが最大の魅力です。

推奨プレイ人数:2〜5人 プレイ時間:約15分 対象年齢:5歳〜

ゲームのルールとポイント

ルール①:壁カードの立て方

床カードにはシンボルが描かれており、「2辺に壁を立てる」「3辺に壁を立てる」など、置くべき壁の位置が決まっています。シンボルの通りに壁カードをそっと立てたら、手持ちの床カードを上に乗せます。

ルール②:リノを動かす

床カードを置いたら、リノを新しい最上階へ移動させます。リノはゲーム内で最も重いコマ。塔のバランスを崩さないよう、慎重に動かすのがポイントです。

ルール③:特殊カード

一部の床カードには特殊な指示があります。「次の人がカードを2枚引く」「手番の順番が逆になる」など、場の空気を一変させる効果が。特殊カードが出たとき、テーブルには必ずどよめきが起きます。

得点の数え方

キャプテン・リノに得点システムはありません。手持ちのカードをすべて使い切った人が勝ち、塔を崩した人が負けというシンプルな勝敗のみです。何度でも気軽に遊べるのは、このシンプルさのおかげです。

【ボードゲーム】そーっと、そーっと…【キャプテン・リノ】02

2.必要な準備

事前準備

特別な準備は不要です。箱を開けてすぐに遊べます。

用意するもの

・キャプテン・リノ本体(カード・リノのコマ・スタートカード含む)

・安定した平らなテーブル(揺れる場所は塔が崩れやすくなります)

3.参考例:初心者が知っておきたい3つのコツ

(1)壁カードは「指で挟む」ように立てる

初心者がよくやってしまうのが、壁カードを「押しつけるように」立てることです。これだと塔全体に余計な力が伝わり、バランスが崩れやすくなります。壁カードは指の腹でそっと挟むように立てると、ぐらつきにくくなります。「置く」ではなく「添える」イメージです。

(2)床カードは「真上から降ろす」

床カードを遠くから滑らせるように置くと、壁カードに引っかかって倒れる原因になります。カードをできるだけ低い位置から、真上にそっと降ろすイメージで置くのがコツです。急がず、丁寧に。それだけで成功率がぐっと上がります。

(3)リノを動かすときは「塔全体を見る」

リノはゲームで一番重いコマなので、動かすときに塔が傾くことがあります。リノだけに目を向けるのではなく、塔全体を視野に入れながら移動させると、わずかな傾きにすぐ気づけます。視野を広く持つことが、このゲームでは何より大切です。

4.まとめ:集中することを楽しもう

キャプテン・リノは、難しいルールを覚えなくても、誰でもすぐに「真剣になれる」ゲームです。

カードを1枚置くたびに、テーブルが静まり返ります。そのわずかな静寂のなかで、誰もが「今この瞬間」だけに集中しています。スマートフォンも、仕事の心配も、頭から消えて、ただ目の前の塔だけを見ている。

日常のなかで、こんなに純粋に集中できる瞬間は、意外と少ないかもしれません。

崩れても笑える。また積める。そしてまた静かになる。キャプテン・リノが教えてくれるのは、集中することの心地よさと、失敗しても「もう一回」と言える気持ちの軽さです。

次はもう少し高いビルを建ててみましょう。きっとまた、あの静寂が訪れます。

【ボードゲーム】そーっと、そーっと…【キャプテン・リノ】03

関連おすすめゲーム3選

はぁって言うゲーム

プレイ人数:3〜8人 プレイ時間:15〜30分 対象年齢:8歳〜

「声」だけで感情を表現し、当て合うコミュニケーションゲームです。キャプテン・リノが「静かな集中」を楽しむゲームなら、はぁって言うゲームは「声と表情の全力表現」を楽しむゲーム。同じゲームナイトに並べると、静と動の対比が生まれて場がより盛り上がります。世代を超えて誰でも楽しめる点も共通しています。

ナンジャモンジャ

プレイ人数:2〜6人 プレイ時間:15〜20分 対象年齢:4歳〜

めくったカードに描かれた不思議な生き物に、その場で名前をつけて記憶するゲームです。キャプテン・リノと同様、子どもから大人まで同じ土俵で楽しめます。集中力を問われる点でも共通していて、ウォームアップとしてナンジャモンジャから始め、キャプテン・リノで締めくくるという流れも自然です。

ブロックス

プレイ人数:2〜4人 プレイ時間:20〜30分 対象年齢:7歳〜

ピース型のブロックをボードに置いていくアブストラクトゲームです。キャプテン・リノが「手先の丁寧さ」を問うのに対して、ブロックスは「先を読む戦略的思考」を問います。どちらも集中力が求められる点は共通しています。キャプテン・リノで「集中する楽しさ」に目覚めた方に、次のステップとして特におすすめです。

おすすめ書籍3選

『メモの魔力』前田裕二

SHOWROOM株式会社代表・前田裕二氏が、「メモを通じて思考を深め、アイデアを行動に変える方法」を解説した一冊です。本書のキーワードは「抽象化」——目の前の出来事から本質を抽出し、行動に落とし込む思考プロセスです。キャプテン・リノで塔に集中するときのように、「今この瞬間の観察」を習慣にすることで、日常の気づきの質が変わります。「集中して観る」ことの先にある思考の深め方を学べる一冊です。

この本はAudibleでも聴けます。通勤・家事の「ながら時間」に読書を取り入れたい方は、まず無料体験から始めてみてください。
AmazonのオーディオブックAudible

『やり抜く力 GRIT』アンジェラ・ダックワース

崩れても「もう一回」と言えるのは、諦めない力があるからです。心理学者のダックワース博士は、成功の鍵は「才能」ではなく「やり続ける力=GRIT」だと論じます。キャプテン・リノで何度も塔を建て直すうちに、失敗を笑って受け入れる力が自然と育まれていきます。「続けることの大切さ」を豊富なデータと実例で教えてくれる一冊です。

この本はAudibleでも聴けます。通勤・家事の「ながら時間」に読書を取り入れたい方は、まず無料体験から始めてみてください。
AmazonのオーディオブックAudible

『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン

キャプテン・リノのルールは驚くほどシンプルです。それなのに、こんなにも深く楽しめる。「より少なく、しかしより良く」というエッセンシャル思考の哲学は、このゲームの設計にも通じます。余計なものを削ぎ落としてこそ、本質的な面白さが生まれる。日常でも仕事でも「本当に大切なことだけに集中する」ための思考法を学べる一冊です。

この本はAudibleでも聴けます。通勤・家事の「ながら時間」に読書を取り入れたい方は、まず無料体験から始めてみてください。
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基本情報

正式名称:キャプテン・リノ(原題:Rhino Hero)
発売年:2011年
デザイナー:Scott Frisco、Steven Strumpf
販売元:HABA(ハバ)
プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:約15分
対象年齢:5歳以上

コトバのチカラ

成功とは、失敗を重ねても情熱を失わない能力のことだ。
ウィンストン・チャーチル(英国元首相)


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