第11回【出世したいと思うなら】社長なりきり座談会をしてみよう|経営視点を身につけて昇進を目指す実践法

社長なりきり座談会
もんとり
もんとり

会社や組織で出世したいと思うなら、広い視野で活動できなくてはならない。平社員で入社したあと、次の役職に就くためにはどうするか?それは次の役職に就けるだけの視野を今持ち合わせていることが必要だ。

こんな人に読んでほしい

・会社や組織で出世したい人

・会社方針に不満がある部下を持つ上司の人

・自分自身の視野を広げたい人

やってみよう!

(推奨人数:5人以上)

①「社⻑座談会」を開く。
②ただし本当の社⻑は呼ばない。
③その場にいる人のうちの一人を社⻑にし、その社⻑にまわりの人が質問する。
④社⻑(になった人)は社⻑になったつもりで、自社の戦略等々について回答する。
⑤全員が社⻑役をするまで交代する。

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1.ポイント:社長になったつもりで解決する

会社で一番視野を広く持っている存在。それは社長。

社長だったらどう考えるか。
社長だったらどう行動するか。
社長だったらどういう判断を下すか。

社長だったら、の視点を持つことは、会社全体を考える視点を持つことに等しい。会社の中では様々な問題が日々起こり、社長はそれらに常に向き合っている。

目の前の問題を自分が社⻑になったつもりで解決していけば、必ず出世できる。こまごまとしたことに不平不満を言っているよりも、広い視点で活動できることが出世の条件なのである。

2.必要な準備

事前準備

参加者には「社長に聞いてみたいこと」の質問をたくさん考えてきてもらう。参加者にネタバレしないように注意しましょう。

用意するもの

特になし

3.参考例:社長への質問例

「社長」へこういう質問を投げかけてみてはどうだろう。

「当社で活躍する人はどういう特徴があると思いますか?」
「当社の理念にはどういう思いが込められていますか?」
「◯◯のような問題が起きたときに、どのように対処すべきですか?」
「社長が信頼できる人はどういう人ですか?」
「◯◯プロジェクトに秘められた思いがありますか?」
「今会社の中で一番解決したいことは何ですか?」
「仕事をする上での夢や目標はありますか?」
「社長にとって会社とは?」
「社長はお休みの日何をされていることが多いですか?」
「旅行に行くならどこに行って何をしたいですか?」
「何をしている時が一番幸せですか?」
「願いが一つ叶うなら何を叶えますか?」
「3年後の会社はどんな姿を思い描きますか?」

4.まとめ

今まで考えたことがない視点なので、考え込んでしまうことや答えられないものもあるかもしれません。でもそれでもいいのです。大切なことは、社長の視点で考えることです。もし可能なら、本物の社長にも同じ質問を投げかけ、答え合わせをしてみてもよいでしょう。

会社の中には色々な仕事をしている人がいて、色々な役職の人がいます。「社長」の視点になるのが難しい場合は、もっと近い存在「部長」や「課長」、出世のイメージがつきやすい役職の人でやってみると、より出世への意識が高まること間違いありません。

どういう人に役職がついているかは会社により様々かと思います。自分より上の役職に出世したいのであれば、まずは「その人だったらどうするか」を常に考え続けることで道は開けるはずです。

「やってみよう!」を発展させて、自部署内で違う部署の人になってみることも会社理解につながります。「総務部」と「営業部」で考え方が違うように、やっている仕事が違う人が、相手の立場だったらと考えることができるようになれば、会社の中もいい雰囲気になるかもしれませんね。

この記事を探求できるおすすめ書籍5選

『リーダーの仮面 ──「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』安藤広大

シリーズ累計178万部突破、2021年から2024年まで4年連続でビジネス書年間ベストセラーにランクインした大ベストセラー。この記事のテーマである「次の役職に就くためには次の役職の視野を持つ」という考え方に完璧に一致する一冊です。「リーダーの仮面をかぶる」ことで、プレーヤーからマネジャーへ思考を切り替える方法を、「ルール」「位置」「利益」「結果」「成長」の5つのポイントで解説。この記事で紹介している「社長になったつもりで考える」というアプローチを、実際のマネジメント現場で実践するための具体的なノウハウが満載です。全国4800社以上が導入した「識学」メソッドに基づいた、科学的で再現性の高いリーダーシップ論です。

『人を動かす 改訂文庫版』デール・カーネギー

邦訳500万部突破、1936年の初版刊行以来90年近く読み継がれる歴史的ベストセラー。この記事で触れている「社長だったらどう考えるか」「広い視野で活動する」という視点を、人間関係の原則から学べる不朽の名著です。「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」など、社長をはじめとするリーダーが身につけるべき人間関係の原理原則を、具体的な事例とともに明示。この記事の「社長座談会」で「社長にとって重要な人はどういう人か」という質問に答えるヒントも詰まっています。出世を目指すすべてのビジネスパーソンの必読書です。

『経営者の教科書──成功するリーダーになるための考え方と行動』小宮一慶

経営コンサルタント・小宮一慶さんが、経営者として身につけるべき考え方と行動を体系的に解説した一冊。この記事のテーマである「社長になったつもりで考える」を実践するための、経営の原理原則が網羅されています。「ミッション、ビジョン、理念」「戦略立案」「マーケティング」「財務諸表の読み方」「リーダーシップ」など、7つの章で経営の全体像を学べる構成。この記事の「社長座談会」で出てくる質問「当社の理念にはどういう思いが込められていますか?」「3年後の会社はどんな姿を思い描きますか?」といった問いに、経営者の視点で答えるための知識が得られます。『社長の教科書』の加筆・修正・改題版です。

『THE TEAM 5つの法則』麻野耕司

メルカリ会長兼CEO山田進太郎氏推薦の、チームづくりの決定版。この記事で触れている「社長の視点」「広い視野で活動する」を、チームマネジメントの観点から科学的に解説します。Aim(目標設定)、Boarding(人員選定)、Communication(意思疎通)、Decision(意思決定)、Engagement(共感創造)という5つの法則は、この記事の「社長座談会」で考えるべき「会社全体を考える視点」そのもの。「偉大なチームに必要なのは『リーダー』ではなく『法則』だ」という著者のメッセージは、この記事の「目の前の問題を社長になったつもりで解決する」姿勢を、より体系的に実践するヒントを与えてくれます。

『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』ジム・コリンズ

世界的ベストセラー、経営書の古典的名著。「良好な企業」が「偉大な企業」に飛躍するための法則を、全米1435社の徹底的な調査・分析から導き出した一冊です。この記事のテーマである「社長の視点で考える」「広い視野を持つ」を、実際に飛躍を遂げた11社の事例から学べます。特に「第五水準のリーダーシップ」の章は、記事で触れられている「出世するために必要な視点」を深く理解するのに最適。「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」「針鼠の概念(自社が世界一になれる部分はどこか)」など、この記事の「社長座談会」で考えるべき経営の本質が詰まっています。出世を目指すなら一度は読むべき必読書です。

参考文献

米長邦雄『運を育てる―肝心なのは負けたあと』‎ 祥伝社、1999年

コトバのチカラ

不平をこぼす人間に与えられるものは、一般に憐れみよりも軽蔑である。
サミュエル・ジョンソン


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