
初めて会う者同士が自己紹介をするときに使えるゲームを紹介しよう。
・企画の進行役(司会・ファシリテーター)の人
・ちょっと違った自己紹介の場を作りたい人
・初対面の人とのコミュニケーションが苦手な人
(推奨人数:10人以上)
①それぞれが考えられる整列のためのルールを1つ書き出す。
②5人ずつのチームに分かれる。
③それぞれが書いたルールに沿って整列する。
④どのルールが一番盛り上がったか投票する。
1.ポイント:整列ゲーム
各チームの個々が考えたルールに沿って、整列するスピードを競うゲームです。長くなりがちな自己紹介をスピーディに楽しく行うことができます。
例えば、下記のようなルールを考えます。
「名前のあいうえお順」
「行ったことのある国の数が多い順」
「住んだことのある土地の数が多い順」
「転職した回数が少ない順」
「作れる料理の数が多い順」
「飼ったことのあるペットの数が多い順」
早く整列するためには、いかに素早く自分の情報を開示できるかが求められます。
2.必要な準備
司会・ファシリテーターは、いくつかルールの例を考えておく。
・ルールを書く紙(チームに1枚)
・ペン
・時計(またはストップウォッチ)
・投票用紙(必要であれば人数分)
3.まとめ
初対面同士の場では、すべての人が社交的なわけではないため、こういう仕掛けを作ることで最初のよいアイスブレイクにもなります。しかも身体を動かすため、椅子に座って頭だけを使う会のときは、身体を目覚めさせる意味でもよい導入になります。
1つ気をつけておきたいことは、ルールをそれぞれに委ねるため、初対面では聞かないであろう際どいルールを書く人がいます。
例えば、
「付き合った人の数の多い順」
「財布に入っているお金の額の多い順」
「入院した回数の多い順」
など、性的なことやお金のこと、機微情報に触れるようなルールは場の空気を悪くする可能性があるため、このようなルールはNGとしておくことをおすすめします。
まずは、どのチームがそれぞれ考えたルールに沿って整列し終えることができるかを競いましょう。
最後に投票することで、どういう話題が盛り上がるのか初対面の人とのコミュニケーションの勉強にもなりますし、最初ルールを考えるときも面白いルールにしようと努力するため、一味違う自己紹介の雰囲気が作れるはずです。投票数の多かったルールを全員で共有しながら、改めて自己紹介してみてもいいですね。
この記事を探求できるおすすめ書籍5選
『2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39』ブライアン・コール・ミラー
この記事の参考文献『15分でできるチーム・ビルディング・ゲーム』の改訂版。記事で紹介している「スピード整列ゲーム」のように、初対面の人同士が短時間で打ち解けられるゲームを39種類収録。「初対面のメンバーが親しくなるゲーム」「チームが盛り上がって活性化するゲーム」など、目的別に分類されているため、記事のような司会・ファシリテーター役の方が状況に応じて最適なゲームを選べます。イラスト付きで分かりやすく、準備が少なくて済むものばかりです。『リラックスと集中を一瞬でつくる アイスブレイク ベスト50』青木将幸
10年以上読み継がれるアイスブレイクの定番書。プロのファシリテーターが実践してきた50種類のアイスブレイクを、「じゃんけんはアイスブレイクの王道」「自己紹介をアイスブレイクのチャンスに」など、7つのカテゴリーで紹介。記事のテーマである「初対面の緊張をほぐす」「身体を動かして場を活性化させる」という目的にぴったりの技が満載です。各アイスブレイクの効果、所要時間、人数が明記されており、10人以上の大人数にも対応。この記事で触れている「投票で盛り上がったルールを共有する」といった工夫のヒントも得られます。『そのまま使える アイスブレイクのアイデア帳 会社でも学校でも確実に”場”が暖まる33選』ワークショップ探検部
2023年12月発売の最新アイスブレイク実用書。百戦錬磨のファシリテーター5人が厳選した33のアイスブレイクを、「緊張をほぐす」「お互いを知る」「対話を活性化する」など、場面別・目的別に紹介。記事で紹介されているような「整列ゲーム」に近い身体を動かすアイスブレイクや、初対面でも使えるコミュニケーション促進ゲームが豊富。Q&A集も充実しており、「よく使うチェックインは?」「盛り下がってきたらどうしよう?」といった司会者の悩みにも答えてくれます。『今日から使えるワークショップのアイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン』ワークショップ探検部
アイスブレイクだけでなく、その後の本格的なワークショップまで網羅した実践書。Part1でアイスブレイク4パターンを紹介し、さらにチームビルディングやアイデア出しなど、初対面の後に続く活動のアイデアも満載。この記事で触れている「投票」や「共有」といった振り返りの手法も学べます。会社でも学校でもアレンジ自在な内容で、司会・ファシリテーター初心者から上級者まで、幅広く活用できる一冊。2020年発売以来、高評価を得ているベストセラーです。『オンラインでもアイスブレイク!ベスト50―不慣れな人もほっと安心』青木将幸
コロナ禍を経て2021年発売された、オンライン時代のアイスブレイク決定版。オンライン会議ツールに慣れながら実施できるアイスブレイクから、オンラインならではの工夫まで50種類を紹介。対面での実施にも応用可能で、この記事のような「整列ゲーム」をオンラインでどう実現するかのヒントも得られます。「体を動かすアイスブレイク」「チームワークを高めるアイスブレイク」など、目的別に分類されており、初対面のメンバーとの距離を縮めるための具体的な台本例も掲載されています。参考文献
ブライアン・コール・ミラー『15分でできるチーム・ビルディング・ゲーム』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2005年
大勢の人間を育てる時は不揃いのままがいい。不揃いだから支え合う。
– 小川三夫 -(日本の宮大工、鵤工舎創始者)

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