【論理思考】ロジカルな考え方とは?

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もんとり
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ロジラテ(LogiLate)のロジは、ロジカル(Logical)のロジです。ロジカルとは、物事に筋道を立てて体系的に整理すること。

でも、筋道を立てて体系的に整理、と言われても何のことを言っているのか分からない。じゃあそれができるようになるにはどうしたらいいの?という声が聞こえてきそうです。

ここでは簡単にロジカルシンキングのポイントを押さえ、考え方の基礎を作りましょう。こういう話をすると、拒絶反応が出る人も多いかもしれません。しかし、仮に理解できなくてもこのサイトの主旨からは大きく外れません。気楽にお付き合いください。

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1.ロジカルシンキングが必要な理由

2020年度、プログラミング教育が小学校で必修化されました。プログラミングの授業があるというより、プログラミング要素を用いた教育の実施ということですね。でもなぜプログラミング教育を文部科学省は推し進めるのでしょうか?

もはや時代はITなくして成長なし。多くの子どもをプログラマーにしよう!という、わけではありません。文科省の「学習指導要領」によると、プログラミング教育を必修化する狙いは、子どもに「プログラミング的思考(論理的思考力=ロジカルシンキング)」を身につけさせることです。つまり「物事を順序立てて考え、試行錯誤し、解決する力」を養おう!ということです。

もちろんその先にある、社会に出たときの論理的思考力の重要性を認識しているからです。組織の中にいると、話していても何を言いたいのか分からない人、感情だけを全面に押し出してくる人、肝心なところで抜けが多い人。そんな人が身近にいませんか?

また、結論の出ない会議、何のためにやっているのか分からないイベント、いつの間にか議論がすり替わっている打ち合わせなど、組織の中にも疑問に思うことはたくさんあるでしょう。

論理的思考を鍛えることにより、自分自身で考え、自発的な課題発見や解決ができるようになりますし、人とのコミュニケーションを円滑にすることもできます。論理的思考力は、身につけておいて損はないスキルなのです。

2.ロジカルシンキングの基礎

2−1.ロジックツリー

ロジックツリーとは、その名の通り、論理がツリー状になったもの。ロジックツリーは、1つの問題を次の階層、その次の階層という形で、問題を小さなものに分解していく構造をしています。

例えば、「次の大型連休にオンライン飲み会をしよう」という企画をみんなで考えることになりました。
ロジックツリーを眺めてみると、何かを企画するとき、その企画を成功させる=楽しくするために、組み立てて考えることの大切さが分かると思います。イベントの企画なんてやったことがないという人も、手探りでやっていたという人も、機会があればロジックツリーを作って考えてみてください。

2−2.漏れなく、ダブりなく(MECE)

MECE(ミーシー、ミッシー)とは“Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive”の略で「お互いに重複せず、全体に漏れがない」という意味です。一般的には「漏れなく、ダブりなく」と訳されます。

例えば、先ほど例に挙げたロジックツリーを改めて見てほしいのですが、この中には「参加者」がありません。やることは決めたけど誰が参加するのか分からない、ということですね。これは「漏れ」です。

また同様に、「ノンアルコール」の中に、「お茶」と「麦茶」があり、どちらも同じことを言っています。これは「ダブり」です。

「漏れなく、ダブりなく」は、論理的な考え方です。ロジックツリーを使うことで、漏れやダブリが見つけやすくなります。

2−3.演繹法(えんえきほう)

演繹法とは、一般的かつ普遍的な事実(ルール・セオリー)を前提として、そこから結論を導きだす方法です。その結論は「絶対的」「必然的」と言えます。逆に言えば、前提を間違えば、その先の結論も間違うということです。

例えば、
前提「20歳未満の飲酒は法律違反だ」
結論「私は18歳なので、お酒を飲んではいけない」

2−4.帰納法(きのうほう)

帰納法とは、さまざまな事実や事例から導き出される「傾向」をまとめて結論につなげる推論方法です。演繹法では、前提が正しければ結論も正しいですが、帰納法では、前提が正しいからと言って結論も正しいという保証はありません。

例えば、
傾向1「私の上司は金曜日に機嫌がいい」
傾向2「私の上司は朝いつも眠そうにしている」
傾向3「私の上司は絶対残業しない」
結論「上司の決裁は金曜日の13時頃が下りやすい」

演繹法と帰納法

演繹法は、法則を当てはめること
帰納法は、法則を見つけること

3.フレームワーク

フレームワークとは、「枠組み」「骨組み」「構造」などといった意味があります。先に紹介したロジックツリーは、フレームワークの1つです。課題解決に迷ったときは、思考の型に当てはめて考えてみることで、早く、的確な問題解決への道筋が見えてきます。

下にいくつかのフレームワークを紹介していますが、ビジネスシーンでは、こういう型に当てはめながら業務改善を図ったり、戦略を練ったりしています。

5W1H

5W1Hは、コミュニケーションや情報伝達を改善するフレームワークとして役立ちます。


When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰と)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どうやって)

PDCA

PDCAとは、計画を立てて実行した行動を検証して改善していくための継続的な改善手法のフレームワークです。


Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)

SWOT分析

SWOT分析とは、自社を取り巻く外部環境と、自社の資産、ブランド力、価格、品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析することで、戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などを行うフレームワークです。


Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)

3C分析

3C分析は、自社事業を取り巻く環境を把握するためのフレームワークです。


Customer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社)

4P分析

4P分析は、企業が販売戦略を決める際に使われるフレームワークです。


Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(販売促進)

4.まとめ

物事を組み立てて考えることができれば、仕事を効率的に片付けることができ、そこから周りへの信頼が生まれ、コミュニケーションも円滑になることでしょう。そして周りへの影響はもちろんですが、自分自身の頭の中が整理できることで、自身の悩みも緩和し、ちょっとしたことで焦ることもなくなるはずです。

これからいろんな気づきを得ながら、ロジカルに考えるとはどういうことかを知り、身に付け、習慣化していきましょう!

コトバのチカラ

資料もないのに、理論的な説明をつけようとするのは大きな間違いだよ。人は事実に合う論理的な説明を求めず、理論的な説明に合うように、事実のほうを知らず知らず曲げがちになる。

– シャーロック・ホームズ -(架空の探偵)

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