一億円貯めたいというだけの目標は、効果的ではない。個人にしても組織にしても、数値目標を立てるときは、その先にあるイメージを具体的に築き上げよう。
・お金を貯めることが目標になっている人
・お金の使い道が分からない人
・利益だけを目標設定に置いている管理者の人
(推奨人数:2人)
①2人で一緒に将来の夢に近い豪華なものを見に行くことを決める。
②見に行きたいものをリストアップしてみる。
③終わったら2人で優先順位を付けてみる。
④実際に予定を入れてみる。
1.ポイント:お金を貯めるその先を知る
お金を貯めることを目標にしたら、その先にどういうことが待っているのか、頭の中で具体的に築き上げましょう。
例えば、彼(彼女)との2人の目標であれば、お金を貯めたその先にある豪華なものをイメージする。
「彼と一緒にタワーマンションの高層階に住んで…」
「仕事でバリバリ働き、たまには家族も連れて世界を飛び回り、いろんな知らない世界を経験し…」
「年に一度は長期休暇を取り、ディズニーランドに行き、オフィシャルホテルに泊まる」
「月に一回は回らない高級のお寿司屋に行く」
「老後困らないのための資金を貯めたい」
このように、お金を貯めたその先に何があるのかを具体的に捉えること。しかし、これだけではまだ足りない。豪華な食事、住宅、車などは、言葉にするだけでは十分ではない。もっともっと情報収集を積極的に行い、実際に見に行き、体験しよう。言葉で考えるより、圧倒的情報量を得ることができる。
2.必要な準備
お金を貯めたいと思っている者同士で行うこと
・ノート
・ペン
3.まとめ
一億円なくても、お金を貯めたその先にあるものを得ることはできる。できなくても体験することはできる。一度体験してみると、少なくともその世界に足を踏み入れていることになり、本当にそれだけのお金が必要か、自分の気持ちは高まったか、そもそも自分自身が求めている世界かどうかをリアルに感じることができる。
組織の数値目標の場合は、少し難しい。必ずしもお金(給料)に直結するわけではないからだ。しかも、売上目標のその先にあるものが明確でないことも多い。しかし、だからといって、その先のイメージが作れないわけではない。
目標を立てる上司の方々にはよく考えてほしい。その数値目標の先にある組織の理想の形を示すこと、評価制度の見直しをすること、そんなことより部下を認めてあげることが一番効果的かもしれない。
少し話が脱線しましたが、お金を貯めること自体を目標にせず、その先に近づくためにできることをやってみよう!
参考文献
佐藤富雄『愛されてお金持ちになる魔法の言葉―あなたが変わる』全日出版、2004年
金がないから何も出来ないという人間は、金があっても何も出来ない人間である。
– 小林一三 -(阪急電鉄創始者)
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