第55回【一流の休日の過ごし方】ワーク・ライフ・ハーモニーを目指そう

一流の休日の過ごし方
もんとり
もんとり

皆さんはきちんと休めていますか?一人家でゆっくりしているはずなのに疲れが取れない。仕事前日になると焦燥感や後悔の念に苛まれる。有給休暇を取るのも後ろめたい。そんなことを感じる私たちは、本当に身体と心を休めるために、休み方とそれに対する考え方を改めないといけません。

こんな人に読んでほしい

・休日明けに気分が晴れない人
・次の休日にすることが決まっていない人
・一流の人が休日をどのように過ごしているか知りたい人

やってみよう!

①有意義な休日の過ごし方を話し合ってみる。
②書き出してリストにし、各自いくつかやってみる。
③再度集まり、特に楽しかったものを出し合う。
④なぜ楽しいと感じたのか議論してみる。

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1.ポイント:ワーク・ライフ・ハーモニー

今回は越川慎司著『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を参考に、一流のビジネスパーソンがどのように休日を過ごしているのか考えてみます。

一流のビジネスパーソンは休日を次のように捉えています。

・本来の自分を取り戻す(自己再生の)時間
・エネルギーをチャージ(充電)する時間

休日は休息の時間ではなく、仕事で成果を上げるための「原動力」であり、彼らはそれを楽しんでやっています。

具体的な実践内容は次のようなこと。

(1)休日と仕事を完全に切り離す

仕事を忘れるほどの趣味やスポーツに集中しましょう。目の前のことに集中することで脳と心と身体を完全リセットできます。

(2)エネルギーを再充電し、創造性や集中力を高める

自分の中のエネルギーを再充電すること。休日を怠ける時間とするのではなく、充実した時間を作るイメージを持ち、長期的なパフォーマンスの向上を目指しましょう。

(3)デジタルデトックスの時間を作る

デジタルデバイスと距離を置くこと。必要な連絡は事前に済ませ、休日明けにできることは明けてから対応すること。メールやSNSの確認を控えることでリラックスし、仕事の圧力から解放されるでしょう。

(4)健康管理を徹底する

健康的な食事、十分な睡眠、適度な運動をルーティンにしましょう。ゆっくりとしたジョギングをするなど軽い有酸素運動も有効です。健康管理ができるとストレスにも強い身体を保つことができます。

(5)良好な人間関係の維持

親しい友人や家族と一緒に過ごす時間を作りましょう。人とのつながりや信頼関係の醸成はオキシトシンの分泌を促します。脳内にオキシトシンが分泌されると長く続く幸福感を得ることができます。

一流の休日の過ごし方00

一流のビジネスパーソンが目指しているのは「ワーク・ライフ・ハーモニー」(仕事と生活の調和)の実現です。日本でもよく知られている「ワーク・ライフ・バランス」は、仕事と生活は切り離すべきとし、どちらかを優先するとどちらかが犠牲になるのでバランス(均衡)をとりましょうという考え方です。「ワーク・ライフ・ハーモニー」とはそうではなく、仕事と生活を「統合」する考え方です。

「ワーク・ライフ・ハーモニー」の考え方は、Amazon社CEO・ジェフベゾス氏が提唱したことがきっかけとされており、ベゾス氏は仕事とそれ以外の生活を区分けして競合関係に置くのではなく、「円環のようなもの」として包括的に考えた関係性を築くように社員にアドバイスしています。

つまりは、仕事が個人の成長を促し、個人の生活が仕事のパフォーマンスを上げることに役立つということです。そのために必要なことが「休日の過ごし方」であり、それが「ワーク・ライフ・ハーモニー」の原点です。

2.必要な準備

事前準備

休みの日に何をしているか考えてきてもらう。

用意するもの

リスト化できるツール

3.参考例:エクゼクティブの休日の過ごし方

世界水準のエリートはどのように休日を過ごしているのでしょうか?上述しましたが、彼らは休日を「積極的にエネルギーをチャージする時間」(休養)と「知的エネルギーを蓄える時間」(教養)と位置づけしています。

(1)趣味や好きなことをする

没頭できる趣味はストレス解消や創造性の向上につながります。

一流の休日の過ごし方01

(2)家族や友人と過ごす

大切な人とのコミュニケーションは、心の疲れを癒します。仕事では関わらない属性の人たちと交流することで新たな発想を取り入れることもできます。

一流の休日の過ごし方02

(3)読書をする

読書は情報のインプットだけでなく、リラックス効果もあります。ビジネス書だけでなく小説などもストレスからの解放に役立ちます。

一流の休日の過ごし方03

4.まとめ:働き方改革の理想的な形

「疲れたから休むのではなく、疲れる前に休む」ということを意識しましょう。そのためには「平日の仕事の生産性を上げること」と「しっかり休むこと」が大切になります。以下のようなサイクルを作るイメージです。

「しっかり休む」→「疲れを取る」→「体力と気力を回復させる」→「自己効力感を高める」→「仕事に前向きに取り組める」→「仕事の効率が上がる」→「仕事の生産性がアップする」→「仕事の時間が短くなる」→「働く時間が減る」→「休みが増える」→「しっかりと休める」

日本の週休二日制導入のきっかけは、経営の神様とも言われる松下幸之助が「一日休養、一日教養」を唱えたことがきっかけとされています。土曜日と日曜日が休日であれば、土曜日は何か教養をつけるために「チャレンジする日」、日曜日は休養するために「リフレッシュする日」と考えて動いてみてはいかがでしょうか。

参考文献

越川慎司著『世界の一流は「休日」に何をしているのか』クロスメディア・パブリッシング、2024年

コトバのチカラ

事業は人なり。教養がなければいい仕事はできない。しかし、普段は忙しく、時間が取れない。だから一日は休養、そしてもう一日は教養の時間にせよ。
松下幸之助


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