稼ぐために手に職を付けよう!就職に有利だから大学に行こう!食いっぱぐれないようにITエンジニアや看護師もいいな。他には魅力的な選択肢がないので、とりあえず稼げるキャリアの道を、と「お金」に最適化して目標を定める人は多くいます。近年「お金に最適化すべし」という風潮は当たり前になっていますが、はたしてそれだけでいいのでしょうか?
・自分の情熱や興味がわからない人
・不満ある転職を繰り返している人
・生きがいとは何か悩むことが多い人
①下に挙げる5つの質問を自分に投げかけてみる。
②質問に対する答えから自分なりの気づきを書き留める。
③そこから行動できることをすぐに始めてみる。
1.ポイント:興味に最適化するための第一歩
稼げるキャリアを最優先にせず、やりがいを最優先させる道もあります。しかし、自分のやりがいがわからない、見つかっていない人も多いはず。「お金」に最適化するのではなく、「興味」に最適化するために、まずは次の質問を自分に投げかけてみましょう。
・そもそもなぜこの分野に進んだのか?
・否定的な意見に耳を貸さないようにするにはどうするか?
・自分はどんな人間になりたいか?
・大きく考えるにはどうするか?
この記事はドリー・クラーク著『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』を参考にしています。
2.必要な準備
1人になれる静かな環境
答えや気づきを書き留めることができるツール
3.参考例:5つの質問に向き合おう
今していることの中で、一番楽しいものは何だろう?
自分の時間の使い方を観察し、自発的に行なっていることを見つけましょう。仕事や学校の中だけで考えるのではなく、プライベートも含めた生活全体で考えます。それは既に自分の中で習慣化されていて、無意識にやっていることもあるかもしれません。
そもそもなぜこの分野に進んだのか?
今自分が進もうとしていることで、やっていることの最初の動機を思い出してみましょう。それは自分が自ら進んでやり始めたことなのか、誰かから勧められて始めたことなのか。納得して始めたものなのか。当初のモチベーションと今のモチベーションで違いがあるか。きっかけを振り返り、自分の気持ちと照らし合わせることで今の自分が見えてくるでしょう。
否定的な意見に耳を貸さないようにするにはどうするか?
自分のやりたいことがわかっていても、いつでも目標まで一直線で進めるとは限らない。自分のやりたいことが「一般的な選択」でなかったとしても、興味を追求する過程で隠れた可能性の扉を見つけることができるかもしれません。世間の常識に縛られず、他人の目を気にせず、自分の興味を追求した結果、独自の存在になることができるのです。
自分はどんな人間になりたいか?
「理想の自分」なら経験していることを決め、それに向かって努力しましょう。新しいことに挑戦しない理由は掃いて捨てるほどあります。今が快適であれば「できない理由」はいくらでも見つかるでしょう。自分自身は完璧ではないことを認め、なりたい自分になるためなら、たまにはバカに見えるようなことをすることも必要なのです。
大きく考えるにはどうするか?
「現状」を基準に考えると、できることの範囲が狭くなる。基準は「理想の未来」で考えましょう。自分にとって「究極の成功」を考え、極端な目標を掲げましょう。追い求める価値のある目標であれば、失望を避けるような薄めた目標に逃げることなく、自分が本当に望んでいることを追い求めるべきです。意義ある目標に向かって努力をしているときは、目標そのものが力になり、日々の小さな努力も積み重ねられます。
4.まとめ:未来の自分に投資すること
今の時点の現実が、この先も永遠に続くとは限りません。興味に最適化することは、現状の犠牲者にならないことであり、時間をかけてでも小さなステップを積み重ね、ほぼすべてのことを可能にする第一歩です。私たちは目先のことを考える状態があまりにも長く続き、自分が何に興味があるのかすらわからない人は多いです。
自分の興味に最適化するなら、「できそうなこと」ではなく、「本当に興味があること」を目標にしなくてはいけません。どんな人にも「興味のあること」や「面白そうだと思うこと」ならあるはずです。
自分の興味に最適化する方法を選ぶとは「未来の自分に投資する」ということです。結果はどうなるかは誰にもわからない。今一度、今回の5つの質問に向き合い、不確実な未来に向けて準備をし、長い時間をかけて努力を積み重ねていけば、チャンスが訪れたときに最大限に活かすことができるでしょう。
参考文献
ドリー・クラーク『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2022年
偉業は一時的な衝動でなされるものではなく、小さなことの積み重ねによって成し遂げられるのだ。
フィンセント・ファン・ゴッホ
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