
仕事でもプライベートでも、この人と仲良くなりたい!と思うことはある。そうしたときに「友達になってください!」というのは、あまりにストレートだし、不自然だ。ではどうしたらいいでしょうか?
・仲良くしたい人がいる人
・気になる人ときっかけを作りたい人
・気配り上手になりたい人
①交流会に参加する。
②この人と仲良くなりたい!と思ったら何かお願いごとをしてみる。
③何かしてもらったら、すかさず御礼をする。
④そういう人を3人見つけ、半年後にどうなったか話し合う。
1.ポイント:ちょっとしたお願いごと
今回の参考文献『気くばりのツボ』の著者、山崎拓巳氏がおすすめしているのは、「ちょっとしたお願いごと」をすることである。ちょっとしたことを相手がしてくれたら、こちらから御礼をするのは自然なこと。そして心を込めて御礼をすることにより、相手との距離をぐっと短くすることができるのである。
仲良くなりたい場合は、まずお願いごとをしてみよう!
2.必要な準備
あなたにとっての「ちょっとしたお願いごと」をたくさん集めておく。
特になし
3.参考例:お願いごとの例
ちょっとしたお願いごととは、下記のようなこと。参考にしてもらいたい。
・美味しいお店を教えてもらう
・おすすめの映画やDVDを教えてもらう
・本やDVDを貸してもらう
・おすすめスポットを教えてもらう
・個人的な買い物に誘う
・おつかいを頼む
・荷物や書類を運んでもらう
・高いところの物を取ってもらう
・代わりにメールを送ってもらう
・電話やLINEで軽い相談に乗ってもらう
・伝言を頼む
4.まとめ
心理学に「好意の返報性」という理論があります。相手から何かしてもらったら何か返さないといけない、という気持ちになるというものです。この理論を逆手にとって、自分自身の心理負担を和らげ、仲良くなるきっかけを作りましょう。よく恋愛テクニックのような本にも書かれていることですが、今回の「やってみよう!」は「何かを(意図的に)してあげて、何かを返してもらうテクニック」ではなく「何かをしてもらうことで、相手に対し心からの気配り上手になる=相手と仲良くなる」ことを目指しています。
ちょっとしたお願いごとを考えるときに、相手のことをよく知り、相手の得意なことや興味があることに近いお願いごとをすることが、関係を早く縮めるコツです。仲良くなりたい相手=興味がある相手ですから、相手の得意や興味が何かは知っていて当然ですよね。
また、「やってもらったこと」と「それに対する御礼」はバランスが取れていないといけません。ちょっと物を取ってもらったくらいで、高級なプレゼントを返していては仲良くなるどころか絶対に引かれてしまいます。心を込めて御礼をすることは、必ずしも物を返すことではないということを覚えておいてください。
個人的には、何かを借りて、それを使ってみて、感想を共有し、次の新しいアイテムの話に広げながら、共通のネタを数多く見つけていくことをおすすめします。
この記事を探求できるおすすめ書籍5選
『影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか』ロバート・B・チャルディーニ
世界的ベストセラー、社会心理学の不朽の名著。この記事のテーマである「好意の返報性」を、第2章「返報性」で徹底的に解説しています。「何かをしてもらったら何か返さないといけない」という記事で触れている心理メカニズムを、科学的根拠とともに深く理解できます。この記事の「ちょっとしたお願いごとをして、心を込めて御礼をすることで関係を縮める」というテクニックは、まさに本書で解説されている「返報性の法則」の実践例そのもの。デパートの試食コーナー、無料サンプル、慈善団体の募金活動など、日常生活で私たちが無意識に影響を受けている6つの心理原則(返報性、コミットメントと一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性)を、豊富な事例とともに学べます。人間関係だけでなく、ビジネスシーンでも応用できる必読の名著です。『気くばりのツボ』山崎拓巳
この記事の参考文献として挙げている一冊。この記事で紹介されている「ちょっとしたお願いごとをする」というテクニックが、本書の中心テーマです。「好意を集めるツボ」「仲間を増やすツボーおねがいごと」など、この記事の内容がさらに詳しく解説されており、実践的な気配りのコツが満載。著者・山崎拓巳さんが30年かけて見つけたコミュニケーション術が、誰でもすぐに実践できる形でまとめられています。美味しいお店を教えてもらう、本やDVDを貸してもらうなど、この記事で紹介している「お願いごとの例」の背景にある心理が詳しく学べます。イラストも豊富で読みやすく、明日からすぐに使える気配り術が詰まった一冊です。『人を動かす 改訂文庫版』デール・カーネギー
邦訳500万部突破、1936年の初版刊行以来90年近く読み継がれる歴史的ベストセラー。この記事のテーマである「仲良くなりたい人との関係構築」を、人間関係の原則から学べる不朽の名著です。「人に好かれる六原則」では、この記事で触れている「相手の得意なことや興味があることに近いお願いごとをする」というアプローチの理論的背景を理解できます。特に「誠実な関心を寄せる」「相手の関心を見抜いて話題にする」といった原則は、この記事の「ちょっとしたお願いごと」を成功させるための土台となる考え方です。セールス、マネジメント、家庭生活など、あらゆる場面で人間関係を円滑にするための具体的な方法が満載。この記事のワークをさらに発展させたい方の必読書です。『超一流の雑談力「超・実践編」』安田正
シリーズ累計50万部突破のベストセラー『超一流の雑談力』の実践編。この記事のテーマである「仲良くなりたい人とのきっかけ作り」を、雑談力の観点から学べる一冊です。「相手に興味を持ってもらう」「好印象を与える」ための具体的な会話術が、38の実践的なテクニックとして紹介されています。この記事で触れている「ちょっとしたお願いごとをしたあとの御礼」を、さらに効果的にする会話のコツが満載。「共感を示す」「質問力を高める」「相手の話を広げる」など、この記事の「何かを借りて、感想を共有し、次の新しいアイテムの話に広げる」というアプローチをより洗練させるヒントが詰まっています。ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも使える実践的な内容です。『「また会いたい」と思われる人の38のルール』吉原珠央
元CA(客室乗務員)で、年間2000人以上の受講生を指導する人気講師が、「また会いたい」と思われる人になるための具体的なルールを38個紹介。この記事のテーマである「仲良くなりたい人とのきっかけ作り」を、印象づけのプロの視点から学べます。この記事で触れている「心を込めて御礼をする」「相手との距離をぐっと短くする」テクニックが、より体系的に解説されています。「初対面の印象は6秒で決まる」「好印象を与える話し方」「リピートしたくなる人の特徴」など、この記事の「もう一度会いたい人」になるための具体的な方法が満載。気配り、言葉遣い、身だしなみなど、あらゆる角度から「また会いたい」と思われる人になるためのヒントが詰まった実践書です。参考文献
山崎拓巳『気くばりのツボ』サンクチュアリ出版、2005年
懇意な間柄なら人に失礼なことを言っても許されると、いい気になってはいけない。人と親しくなればなるほど、さらに気配りや礼を尽くすことが必要になる。
オリバー・ウェンデル・ホームズ

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