第9回【カードゲーム】世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】|世界地理を学ぶ教育ツール

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】
もんとり
もんとり
世界にはいくつの国があるか知っていますか?外務省では、世界の国の数を196ヶ国としています(2025年4月)。各国独自のカウント方法があるため正解はありませんが、皆さんはいくつの国を言えますか?いろんな国を知ることは自国の良さを知ることにもつながります。今回は国旗王(こっきんぐ)という楽しく国を学べるカードゲームをご紹介します。
こんな人に読んでほしい

・世界地理を学びたい方

・ファミリーゲームを探している方

・子どもに国の名前を教えたい方

やってみよう!

①カードゲーム「国旗王」を用意する。

②ゲームのルール説明をする。

③ゲームスタート!

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1.ポイント:いろんな国の数字を知ろう!

「人口」「面積」「一人当たりGDP」「平均寿命」「軍事費」など、国によってその数字は様々です。これらの数字を使って、どっちが大きいか(小さいか)、どっちが高いか(低いか)など、国旗だけを頼りに比較しながら当てるゲームです。

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】01

ゲーム概要(出典引用:HEY!)

「国旗王」はお題に沿った国旗カードを出して勝負するシンプルなルールでワイワイ楽しいゲームです。7ラウンド勝負して、1番ポイント数が多い人が優勝です。

推奨プレイ人数:2〜8人/プレイ時間:10分〜/対象:6歳〜

内容物:国旗カード197枚(日本が承認している196ヶ国+北朝鮮)、お題カード24枚、世界地図、説明書

ゲームルールとポイント

1.国旗カードをシャッフルしてみんなに8枚ずつ配る。

2.お題カードをシャッフルして7枚をテーブルの中央に置く。

3.みんなでお題を確認する。

4.お題カードで1番になれそうな国の国旗カードを順番に出す。

(ここまで国旗カードの裏面は自分のカードでも見てはいけません。)

5.全員が出したら、裏返して勝負。勝った人はポイント獲得。

6.お題カードがなくなるまで繰り返す。(→4)

国旗王の説明書には上記の通常ルールとは他に、3つほどおまけルールも付いていますので、いろんな遊び方で楽しめます。

2.必要な準備

事前準備

なし

用意するもの

・カードゲーム「国旗王(こっきんぐ)」

・ネットに繋がるパソコンやスマホ等

3.参考例:国の知識を深めよう!

ゲームをルールに沿って楽しんでいくうちに、いろんな国の数字に関する知識がついてきます。遊びながら気になる国や気になる数字が出てきたら、以下のような視点で知識を深めてみてはどうでしょうか?子どもと一緒にやれば、学校の勉強にも役立ちます。

(1)その国はどこにあるのか?

世界地図が内容物に含まれますので、地図を広げてその国がどこにあるのか探しましょう。アジアの国と思っていたら実はアフリカの国だったり、インド洋の近くと思っていたら太平洋の方にあったりと、曖昧な知識も修正できます。

中学生の社会(地理)で、世界の国々の名前を地図と一緒に覚える時間がありませんでしたか?名前だけを覚えるのは非常につまらないので、場所や背景も知った上で覚えると身に付き方も違います。

地球儀を近くに置いて、回しながらその国を探すともっと楽しく、旅行もしたくなるかもしれませんね。今はAR技術を使った新しい地球儀も販売されています。なんとスマホやタブレットを地球儀にかざすと、世界のいろんな情報が飛び出す仕組み!色彩も豊かなので、インテリアとしても映えます。

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】02

(2)国旗の意味

カードはエンボス加工されており上質なので、国旗カードを並べてみるだけでもカラフルで素敵です。カードを眺めていると、なぜこの色にしたのだろう?このマークにはどんな意味があるのだろうと疑問が湧いてくるでしょう。

例えば、リビアの国旗は赤・黒・緑を横三色に配し、中央に白い三日月と星があります。赤は剣と力を、黒はイスラムの闘争を、緑はイスラム教の聖なる色で高潔を、それぞれ象徴しています。中央の黒地に白い三日月と星の部分は、1840年に創設されたイスラム教神秘主義のサヌーシー教団を率いたサヌーシー家の旗が基になっています。ちなみに昔(1977年〜2011年)は、リビアの国旗は緑一色でした。緑色はイスラム教の開祖ムハンマドのターバンの色とされ、イスラム世界では最高の色とされており、イスラム社会主義と人民革命の決意を表します。(出典引用:Wikipedia「リビアの国旗」より)

このように、一国の国旗だけでも調べれば深い意味があり、過去の国旗の変遷まで知ることができます。

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】05

(3)一人当たりGDPの比較

「一人当たりGDP」とは、国内総生産(GDP)をその国の人口で割った値です。日本は名目GDPの世界ランキングで38位(2024年IMF統計)。1位のルクセンブルクは人口68.2万人の国ですが、なぜそこまで1人あたりの生産力が高いのでしょうか?

ルクセンブルクは、主要産業である金融業の発展、低税率を活かした企業誘致、そして隣国からの越境労働者による労働力の確保が一人当たりGDPを引き上げています。日本のそれが低いのは、長時間労働による低生産性、少子高齢化による生産年齢人口の減少、そしてIT化・DX化の遅れが挙げられます。

GDPだけでみれば、2位の中国でも一人当たりGDPでは74位(2024年IMF統計)。一方で、GDP1位のアメリカは一人当たりGDPで7位ですから、世界のアメリカの凄さが分かるでしょう。

このように国力を示す指標を比べると、他国と比べて自国は何が違うのか知ることができますし、この国は日本と違って人口が増えているのかな?という視点でも知識を深めることができます。

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】03

(4)平均寿命から国の情勢を知る

世界で平均寿命が最も長い国「日本」(World health statistics 2025: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals, WHO)。では、平均寿命が日本より30歳も若い国は、どういう国の背景があるのでしょうか。

貧困率や失業率が高いのかな?他国と戦争や自国内での内紛が多い?政治はどうなっているのだろう?衛生環境は?などと、いろいろ調べたくなってきますよね。

逆に自国の平均寿命が高いのはなぜなのかも考えるきっかけになります。日本の医療制度は世界と比べてどのように違うのだろう?やっぱり健康的な食文化?衛生環境も整っているし…など、自国の環境を他国と比較して話し合ってみてもよいでしょう。

4.まとめ:世界を楽しく学んで真剣に考える

このカードゲームを通じて世界にはこんなに多くの国があることを改めて知ることができます。世界には200近い国があるなか、一生で訪れることができるのは10もあるでしょうか?立ち入ることすらできない国もありますし、危険すぎて近寄らない方がよい国もあります。しかし、そこには少なくとも国民が暮らしていて、私たちと同じように生活をしています。その人たちがどのような環境で暮らしているのか想像することはネットを使うことで垣間見えるでしょう。子どもが銃を持って生活する国を描く映画などもあります。

「国ガチャ」という言葉もあり、日本に生まれたら大当たりと言われます。仮に人が人として生まれ変わるなら、来世も日本人として生まれるのは0.5%程度です(日本の出生数/世界の出生数)。先進国は人口が減っていく傾向にありますので、ますます日本のレア度は増していくでしょう。そもそもそれは日本が今後も魅力的な国である前提ですが。

日本だけを見ていると、国の政治は終わっているとか、経済不安が起きるのではないかとか、日々ネガティブなニュースに囲まれています。個人レベルでは会社や学校の人間関係や理不尽さに悩み、体調を崩してしまう人もいます。しかし、少し視点を変えてみることができれば、まぁこんなこともあるよねと気持ちを落ち着かせることもできますし、本当の幸せってなんだろうと振り返ることもできるでしょう。

2025年、世界の幸福度ランキング(世界幸福度調査、World Happiness Report)で日本は55位(2024年は51位)です。幸せの感じ方は人それぞれですが、このカードゲームを通じて、今ある幸せを再認識してみることも大切ではないでしょうか。

世界の国々を楽しく学ぼう【国旗王】04

出典引用

コトバのチカラ

国家というものは、個人相互に対して個人を保護するための賢明な制度である。国家の品種改良をやりすぎると、結局は個人は国家によって弱められ、そのうえ瓦解され…したがって、国家の本質的目的が根本的に無に帰してしまう。

ニーチェ(「人間的な、あまりに人間的な」より)


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