第63回【カードゲーム】SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】|学校教育や企業研修で使える社会問題発見ツール

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】
もんとり
もんとり
SDGsが誕生したのは2015年9月のこと。そこから10年が経とうとしていますが、どの程度認知されているでしょうか?大手企業が取り組むことで私には関係ない?そうでしょうか?いま、地球全体で取り組む目標を、改めてゲームを通じて再認識してみましょう。
こんな人に読んでほしい

・SDGsを楽しく学びたい人

・子どもたちにSDGsを教えたい人

・企業内でSDGs研修を考えている人

やってみよう!

①カードゲーム「お笑い芸人と学ぶSDGsババぬき」を用意する。

②ゲームのルール説明をする。

③ゲームスタート!

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1.ポイント:自分ごとでSDGsを楽しく学べるババぬき

社会問題を「自分ごと」として捉えることは、日常の中ではなかなか難しいことですが、ババぬきという誰もが知っているゲームを通じてSDGsに触れることで、子どもから大人までSDGsを身近に感じることができるようになっています。

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】01

ゲーム概要

「SDGs」を学ぶババぬきのため、ババぬきのルールを知っていれば誰でも簡単に始めることができます。ただし、単純にババぬきをしても学びがないため、ゲームの最中に指示カード(基礎編17枚、発展編17枚)が登場します。それらの指示カードに従っていくことでSDGsを自然と学んでいける構成になっています。

指示カードの他にも写真付きで学べるSDGsガイドブックや、SDGs解説シート、自分自身で何ができるか考えるワークシートも同梱されていますので、学校教育や企業研修でも使えるように工夫されています。

推奨プレイ人数:3〜6人/プレイ時間:15〜25分/対象:小学生〜大人まで

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】02

ゲームルールとポイント(出典引用:笑下村塾)

基本のルールは「ババ抜き」と同じ!同じ手札がそろったら捨てます。ただし捨てるときに、捨てるカードの同じ番号の「指示カード」に従わなくてはいけません。指示の内容でカードが増えたり減ったりすることも。SDGsを自分ごととして考えるための様々なアクションをしながら、全てのカードを捨てていきましょう。

制作者たかまつななさんの紹介

1993年生まれ。若者の政治参加を促すため、2016年の18歳選挙権を機に、株式会社笑下村塾を立ち上げる。慶應義塾大学総合政策学部卒。在学中にサンミュージックプロダクションに所属。2年半所属した後円満退社。東京大学大学院情報学環教育部修了。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了。その後、NHK入局。報道局社会番組部で約2年半ディレクターを務め退局。「YouTubeたかまつななチャンネル」チャンネル登録者数20万人突破。

社会起業家で株式会社笑下村塾代表取締役という肩書きを持つたかまつななさんですが、彼女の顔はそれだけではありません。「忖度なしの時事YouTuber」「主権者教育専門家」「ジャーナリスト」「SDGs専門家」そして「お笑い芸人」です。

2.必要な準備

事前準備
特になし
用意するもの
・カードゲーム「お笑い芸人と学ぶSDGsババぬきカードゲーム」

3.参考例:指示カードってどういう内容?

SDGs目標1は「貧困をなくそう」です。

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】06

指示カード1にはこのようなことが書かれています。

日本の子どもの7人に1人は経済的に貧しいです。私の今日の食事はお昼の給食だけです。お腹が空いてつらいです。勇気を出して、「助けてー」と大声で叫ぶと、両隣の人が手札を1枚ずつ引いてくれます。

このように、指示カードには簡単なアクションが書かれています。指示の内容によってババぬきの途中でカードが増減していきます。子どもにも分かりやすい言葉で書かれていますので、SDGsで目標とされていることもスッと頭に入りますね。

ゲームの途中でも指示カードに書かれていることをみんなで掘り下げてみましょう。「日本の子どもの7人って多くない?ホントかな?」「経済的に貧しいってどういう基準だろう?」「じゃあ世界の子どもは何人に一人が貧しいの?」「どこの国が一番貧しいんだろう?」「じゃあこの10年でどれほど世界(または日本)は変わったのかな?」

たった1枚の指示カードから、どこまでも想像を広げることができそうです。

日本ユニセフ協会のホームページも参考にしてみてください。

4.まとめ:それでも最後は「自分ごと」にしよう

世界では、6人に1人の子どもたちが「極度に貧しい」暮らしをしています。「極度に貧しい」とは、1日あたりに使えるお金が(食事、水、電気、住むところや着るもの、くすりなどすべて合わせて)1.25米ドル(約135円)未満で生活しなければならない状態です。※今はこの基準が一日2.15米ドル(約300円/2024年国連レート)で計算されています。

さて、1日300円未満で暮らさないといけない世界を知ることは、とても大切なことですが、それを「人ごと」として終わらせないようにしましょう。

「私たちにできること」は何か?

個人でできることはもちろん、このSDGsの学びが学校教育の一環であれば、クラス単位、学年単位、学校単位で何かできないでしょうか?企業研修の一環であれば、会社単位でできることが何かないかまで考えましょう。声をあげ続けることも一つ、ボランティアに参加することも一つかもしれません。寄付や募金、フェアトレード商品の購入なども考えられるでしょう。

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】05

「自分ごと」にすることは簡単ではありません。それでもこのゲームからは、制作者たかまつななさんのエネルギーを感じることができますし、自分ごとにできるかは「行動するかどうか」ではないでしょうか。まずはこの「お笑い芸人と学ぶSDGsババぬき」をみんなでやってみることも大きな第一歩です。

人生100年を親から引き継ぎ、そして子どもや若い人へ繋げていくこと。身近な大切な人へ繋げていくために、今私たちができることを考えましょう。

SDGsをゲームで学ぼう【SDGsババぬき】04

出典引用

たかまつななさん書籍紹介

コトバのチカラ

早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

アフリカのことわざ


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